AITをはじめ、東京近郊を中心に、特徴あるアーティスト・イン・レジデンス(AIR)を実施する団体の理念や活動、また、東京あるいは海外に滞在した経験を持つアーティストの体験談を紹介します。「アーティスト・イン・レジデンス」の仕組みを活用、あるいは拡張することで、アーティストや研究者がいかにその表現、研究、ネットワークを発展させているのかを学びます。
本レクチャーは、文化庁より助成を受けて、スコットランド・東京・佐賀県有田町の3ヶ所を結び、現代陶芸の表現を基幹にアーティストやキュレーターを招へいするAIRプログラムの一環として実施されます。
当日は、佐賀大学芸術地域デザイン学部との協働により、同大学准教授/キュレーターの花田伸一氏とゼミ生2名を招き、AITの堀内奈穂子が多彩なレジデンスプログラムの有用性と発展性についてレクチャーを行うほか、東京近郊でレジデンスプログラムを行うトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)とArt Center Ongoingより、それぞれの経験と活動から見えてきたプログラムの今後に焦点を当てます。また、実際にレジデンス・プログラムに滞在したアーティストの声も紹介します。
学生に限らず、レジデンスプログラムのコーディネートなどに関心を持つ方も受講できますので、公的機関やアートNPO、教育機関の連携によるプログラム作りについて学んでみたい方はぜひご参加ください。

[タイムテーブル]
▼14:00 - 14:40「表現ツールとしてのAIRの有用性」堀内奈穂子(AIT)
近年、アーティスト・イン・レジデンス(AIR)は、美術館の展覧会や国際展、大学やオルタナティヴなアート・スクールなど、さまざまな活動と結びついて実施されています。そのような中、アーティストやキュレーターはAIRをツールとして活用し、どのように新たな表現や知識、分野横断的な活動を行なっているのでしょうか。実験的な移動・滞在の取り組みについてお話します。

▼14:40 - 15:10「アーティスト・イン・レジデンスがもたらすチャンス」鈴木祐子(トーキョーアーツアンドスペース)
トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)レジデンシーには、世界各国から様々なジャンルで創造やリサーチテーマを探究する多くのクリエーターが滞在しています。アーティスト・イン・レジデンスで起こっていること、求められているものは何か、TOKASの事例からお話します。

▼15:30 - 16:00「拡張するレジデンス」小川希(Art Center Ongoing代表)/ 井出賢嗣(アーティスト)
Ongoing AIRでは、海外アーティストを招聘するだけでなく、海外へ日本人アーティストを紹介することも多々あります。その際、複数のアーティストが共同で海外での滞在制作をすることもあり、今回のトークでは、その一風変わったOngoingのレジデンス体験についてアーティストの井出賢嗣さんと一緒にお話します。

▼16:00 - 16:30「AIRと私」イルヴァ・カールグレン(AITレジデンスアーティスト)
現在、スウェーデンの芸術文化機関IASPISの推薦を受けてAITが招へいしているアーティスト、イルヴァ・カールグレンが、日本でのAIR経験をツールに今後の創作活動をどう描くのか、聞き手にAITの堀内奈穂子を迎えて話します。

▼16:30 - 17:00 質疑応答

 



MADオープンカレッジ
日程:2018年11月20日(火)/会場:代官山AITルーム


「MADオープンカレッジ」は、AITが2019年1月からスコットランドよりアーティストとキュレーターを東京と佐賀県有田町に招へいするアーティスト・イン・レジデンスプログラムを契機に行う2部構成の学びや交流のイベントです。

第二部は、MAD生と佐賀大学の学生が中心となって企画するミングリアス「エイト de しゃべり場」を開催します。佐賀にちなんだフードとドリンクも楽しみながら、どなたでも参加できるオープンディスカッションです。 詳しくはこちら>>

MADのスピンオフとして気軽にお越し頂けるMAD MINIと、大学生を中心にディスカッションが繰り広げられる「エイト de しゃべり場」で、現代アートを中心にさまざまな世代と意見交換をしたい方、佐賀や有田、そしてAITのレジデンスプログラムをもっと知りたい方など、お気軽にご参加ください。

講師

鈴木祐子(トーキョーアーツアンドスペース)

東京都現代美術館トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)レジデンス係長。米国コロンビア大学で心理学、美術史を学び、美術展覧会、パブリック・アートの企画会社勤務を経て、ヨコハマトリエンナーレ2014の展覧会コーディネーターを務める。2015年より現職。

小川希(Art Center Ongoing代表)

1976年東京生まれ。2001年武蔵野美術大学卒。2004年東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。2002年から2006年に亘り、大規模な公募展覧会『Ongoing』を、年一回のペースで企画、開催。その独自の公募システムにより形成したアーティストネットワークを基盤に、2008年に吉祥寺に芸術複合施設Art Center Ongoingを設立。現在、同施設代表。また、JR中央線高円寺駅~国分寺駅区間をメインとしたアートプロジェクト『TERATOTERA(テラトテラ)』のチーフディレクターも務める。

井出賢嗣(アーティスト)

1981年横須賀生まれ。2006年多摩美術大学修了。近年の展示にか『kiss in tears』(Freedman Fitzpatrick, LA)『立体2』(Art Center Ongoing)『A private sketch of tennis』(See Saw gallery)『Plum Shower』(XYZ collective)『シルバニアンビエンナーレ2017』(XYZ collective)、などがある。また神奈川県 相模原エリアでの大規模なオープンスタジオ企画『スーパーオープンスタジオ』の代表を2012年から2015年まで務める。またゲリラ展示『Munster Scupture Project in Sagamihara』なども主催している。

イルヴァ・カールグレン(アーティスト)

1984年スウェーデン・ルレオ生まれ、ストックホルム在住。スウェーデンのヴァランドスクールオブファインアーツにて修士課程を修了。実験的かつ整然としたアプローチで抽象的な水彩画を制作している。スゥェーデン芸術助成委員会、ストックホルムのロイヤルインスティテュートオブアートなどからこれまで助成を受けている。 主な個展に「300 Layers」(Gallery Steinsland Berliner、ストックホルム、2018)、「The Shadows' call」(Gallery Steinsland Berliner、ストックホルム、2016)、グループ展には「In Light of Absence」(Market Art Fair、ストックホルム、2017)がある。 詳しくはこちら>>

ファシリテーター

堀内奈穂子(AITキュレーター)

エジンバラ・カレッジ・オブ・アート現代美術論修士課程修了。2008年より、AITにてレジデンス・プログラムや展覧会、シンポジウム、企業プログラムの企画に携わる。ドクメンタ12マガジンズ・プロジェクト「メトロノーム11号 _ 何をなすべきか? 東京」(2007年)アシスタント・キュレーター、「Home Again」(原美術館、2012年)アソシエイト・キュレーターを務める。国際交流基金主催による「Shuffling Space」展(タイ、2015年) キュレーター、「Invisible Energy」(ST PAUL St Gallery、ニュージーランド、2015年)共同キュレーター。アーカスプロジェクト(2013年)およびPARADISE AIR(2015年ー)ゲストキュレーター。
TICKETS

レクチャータイトル:ツールとしてのアーティスト・イン・レジデンスプログラム


日時:11月20日(火)14:00-17:00

場所:AITルーム(代官山)

定員:25 名

講師:鈴木祐子(トーキョーアーツアンドスペース) 小川希(Art Center Ongoing代表) 井出賢嗣(アーティスト) イルヴァ・カールグレン(アーティスト)

受講料:¥1,500(税別)

備考:要予約

助成:文化庁アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業

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料金:一般 ¥16,000(税別)*コース生 ¥2,000引

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ナビゲーター:ロジャー・マクドナルド(AIT)ほか
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料金:¥16,000(税別)*コース生 ¥2,000引

ロジャー・マクドナルドのガイドのもと、縄文のアニミズムとアートとのつながり、絶滅を考えるユニークな1日ツアーです。長野県にある「浅間縄文ミュージアム」と「フェンバーガーハウス」を巡ります。

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 11月30日(土) 9:00-19:00(予定)

ナビゲーター:AITスタッフ
ゲスト:竹久侑(水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)、佐藤麻衣子(水戸芸術館現代美術センター教育プログラムコーディネーター)ほか
訪問先:水戸芸術館現代美術センター、茨城朝鮮初中高級学校ほか
定員:25名 *最小催行人数:15名
料金:¥16,000(税別)*コース生 ¥2,000引

水戸芸術館現代美術センターの「アートセンターをひらく 第Ⅱ期」と茨城朝鮮初中高級学校「オープン・スクール」ほかに訪問予定です。

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