FREE MAD

2012年1月、AITの設立10周年を記念して、AITが蓄積した知識や経験を多くの人と共有し、混迷する時代においてなおアートが必要であることを広く伝えてゆきたいとの思いから、アートレクチャー「E-MAD」シリーズを「FREE MAD」に名称を改め、無料で公開しています。

 

FREE MADでは、AITのロジャー・マクドナルドと英国で出版された20世紀芸術の概説書『1900年以降の芸術:モダニズム、アンチモダニズム、ポストモダニズム(Art Since 1900)』が、100年の旅をナビゲートします。
パブロ・ピカソの≪アヴィニョンの娘たち≫やマルセル・デュシャンの≪泉≫、またロシア構成主義など、世界のアートの歩みに大きな衝撃を与えた運動や思想、作品、批評を、1900年から1968年まで計73本のレクチャーを公開しています。(『Art Since 1900』は、2019年6月に東京書籍より日本語版も出版されました)

 

いつも「何か違うもの」を求めたアーティストたちの考えや態度には、きっと私たちの日常生活や仕事の方法や仕組みを変えるヒントがたくさんあるはず。常識を疑い、新たな価値へ向かう彼らの姿勢から、「世界」を捉え直してみませんか?

 

※より多くの方に「FREE MAD」を楽しく学んでいただけるように、公開中のレクチャーの一部(1900-1908)をスクリプト化しました。今後、全てのレクチャーのスクリプト化を予定していますので、随時ご案内します。(2021年5月25日現在)

 

<注意事項>
・動画では、英文テキスト『Art Since 1900』を参照にしながらレクチャーが進んでいます。FREE MADでは、このテキストを配布しておりません。予めご了承ください。
・ご利用のコンピュータの設定やネットワーク環境によっては、正しく視聴できない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
・レクチャー内容に関する質問は、受け付けておりませんので、ご了承ください。
・FREE MADは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)の下で保護されています。CCライセンスは著作権に取って代わるものではないため、著作権はNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]のものとなります。映像のダウンロードや共有は自由ですが、CCライセンスの「表示-非営利-改変禁止」条項に従う必要があります。

FREE MAD

1908-1913 – 機械の時代と現実を映し出す新しいイメージ(6レクチャー)

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)


抽象芸術や英国における抽象絵画派によって生まれた新たな理論をはじめ、歴史に抵抗を示すイタリアの未来派、また、マティスによる新たな巨大絵画、キュビズ…

FREE MAD

1900-1907 – 夢想家と荒くれ者たち(5レクチャー)

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)


ウィーンにおけるエゴン・シーレやグスタフ・クリムトによる新たな表現芸術とフロイトの影響をはじめ、マティスの彫刻、ゴーギャンのプリミティヴィズムとそ…

FREE MAD

1923-1929 近代化の悪夢? -「機械」の時代(10レクチャー)

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)


近代化の中で機械が登場したことは、アーティストたちの思想や作品に大きな影響を与えました。こうした流れから生まれた、バウハウスやシュルレアリスム、 …

FREE MAD

1914-1922 -「壊す」ことから生まれるアートと、アウトサイダー・アート(10レクチャー)

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)


マルセル・デュシャンの既製品を用いたレディー・メイド作品や、ダダイストたちによるロシア古典芸術への批評を取り上げるほか、アルフレッド・スティーグリ…

FREE MAD

1934b – 1937b メカニックと表象(5レクチャー)

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)


イギリスを代表する彫刻家ヘンリー・ムーアは、模型を造ったり鋳造をせず、直接彫刻を掘る「ダイレクトカービング」という手法から、彫刻の新たな方向性や美…

FREE MAD

1930a-1934a 消費社会とレボリューション!(5レクチャー)

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)


大量消費社会が加速する中、ドイツでは広告やファッション誌の写真の担い手として、数多くの女性写真家を生み出しました。 また、この時期はシュールレアリ…

FREE MAD

1945 – 1949 ドリップと落書きから、新たな地平へ(5レクチャー)

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)


第二次世界大戦後、彫刻は産業的・大量生産的な思考と方法論が導入され、彫刻の概念や見方が変化していきました。同時 期にパリの美術界に衝撃を与えたジャ…

FREE MAD

1942a – 1944b 戦争と亡命(5レクチャー)

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)


アメリカのリベラルな評論誌「パルメザン・レビュー」とアメリカの美術評論家クレメント・グリーンバーグがそれまで支持していたマルクス主義との決別を表明…

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1959b-1960c 争われたモダン(6レクチャー)

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)


1950年代後半、アメリカ西海岸では、ブルース・コナーやウォレス・バーマンの卑猥で奇怪なアッサンブラージュが度々裁判沙汰となり物議を醸していました。同…

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1961-1962c 抽象表現主義の影響からの脱却と過去の再解釈(4レクチャー)

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)


抽象表現主義を代表するジャクソン・ポロックを学問的に検証した美術家のアラン・カプローのエッセイを紹介し、アメリカ抽象表現主義の影響から抜け出し新し…

FREE MAD

1951 – 1959a 次世代へ(9レクチャー)

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)


抽象表現主義から見放され、ミニマリストアーティストの父として歓迎されたバーネット・ニューマンの展覧会や、抽象表現主義を批判したジョン・ケージとロバ…

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