インタビュー

~MADを修了した人たちはいま、何をしているの?~

 

このインタビュー・シリーズでは、MADを修了したアーティストやアート関係者に話を聞き、彼らの現在の活動、またどのようなことを学んできたかなどを紹介します。
インタビューの聞き手とテキスト執筆は、2010年度MADキュラトリアルスタディーズ修了の脇屋佐起子さんが担当しています。
*役職、肩書きは取材時のものです。

 

 

 

脇屋 佐起子 (わきや さきこ)
2010年度MADキュラトリアルスタディーズ修了生、「the secret garden」(2011)共同キュレーター。2012年よりTOKYO SOURCEライター。TERATOTERAでは、展覧会「What happened on the pool?」(2012)やトークイベント「商店街サミット」(2013)の企画運営も行った。Alainistheonlyoneスタッフとして1年間勤務後、N&A(ナンジョウアンドアソシエイツアンドアソシエイツ)に転職し、現在は茨城県北芸術祭の事務局スタッフとして勤務している。

 





Vol.1「アートを仕事にするために!」/ 2012年8月
今井曜子さん(SCAI THE BATHHOUSE) 2007年度MADアート&コミュニケーション修了

「若手作家を美術史に位置づける支援をしていきたい」 東京・谷中にあるSCAI THE BATHHOUSE(以下、SCAI)は、銭湯を改築した特徴的な空間と巨匠から若手まで幅広いセレクトでエッジを利かせた展示に定評のある現代アートのギャラリー。そのSCAIに2011年の春から勤務している今井曜子さんを迎え、「アートを仕事にするために!」と題して、アートに興味を持ったきっかけ、アート業界を知ること、...

Vol.2「人を巻き込むアートプロジェクトの最先端」/ 2012年11月
西尾美也さん(現代美術家)2007年度MADアーティスト・コース修了、2009年度AITスカラシップ・プログラム受賞アーティスト

誰もが日々無意識に行う表現活動とも言える「装い」。装う行為の中にコミュニケーションの可能性を見出そうとする西尾美也は、街なかで通行人と洋服を交換する《セルフ・セレクト》や、こどもたちが大人へのインタビューから拾い上げた言葉から、イメージを膨らませて洋服をデザインする《Forms on Words》など、実験的でユニークな作品を発表してきた。現在は活動の場所をケニア・ナイロビに移し、日本とは異なる環...

Vol.3「日本のアートは世界でもっと評価されるべき」/ 2013年1月
藤高晃右さん(Tokyo Art Beat, NY Art Beat共同設立者)2004・2006年度MADクリティカルリーダーズ修了、2004年度MADキュレーション修了

街なかでぽっかりと時間があき、何か近くで見られる展示ないかなと思う時、手のひらに携帯電話があれば、とても優秀なコンシェルジュ役を果たしてくれる「Tokyo Art Beat(以降TAB)」は、今日の東京でアートを鑑賞する上で欠かせないツールになっている。日本のアートを世界に発信したいという思いと、日本語に偏りがちな東京のアート情報に不便を感じる外国人との出会いから生まれたTABを軌道に乗せた後、藤...

Vol.4「アーティストの証言を丁寧に残していきたい」(前編)
島貫泰介さん(美術ライター&編集者)2007年度MADキュレーション・プラクティス修了

日本全国の展覧会情報を網羅しながら、注目の若手アーティストや気鋭のギャラリストをいち早く紹介し続ける、美術ファンにもお馴染みの情報源と言えば、『美術手帖(以下BT) 』 に付属する小冊子『ART NAVI』だろう(フリーペーパーとして都内ギャラリーなどでも無料配布)。新旧の交替いちじるしい美術業界の中で、「新しいことや面白いことをやろうと思うなら、一番必要なのは継続すること」と語るのは、『ART ...

Vol.4「アーティストの証言を丁寧に残していきたい」(後編)

島貫 泰介(美術ライター&編集者) 2007年度MADキュレーション・プラクティス修了   聞き手:脇屋 佐起子 2010年度MADキュラトリアルスタディーズ修了   前編ではMAD受講から現在のお仕事に就かれるまで、また現在のお仕事について伺いました。後編では、ライター哲学や、今注目の展覧会や若手アーティストなど、出版業界ならではのお話も伺っていま...

Vol.5「現在と過去を否定も肯定もせずに、今をどう生きるか」を見せる

  西川 美穂子さん(東京都現代美術館学芸員) 2002年度MADキュレーション修了   聞き手:脇屋 佐起子 2010年度MADキュラトリアルスタディーズ修了   「田中功起さんの作品は美術館の中にはありません、田中功起さんは美術館の外で活動しています。」「MOTアニュアル2012 Making Situations, Editing 風が...

Vol.6「新しい広報のかたちを探して」

市川靖子さん(PRコーディネーター) 2004年度MADキュレーション修了   聞き手:脇屋 佐起子 2010年度MADキュラトリアルスタディーズ修了 今回は展覧会の広報という仕事を取り上げる。とはいえ、市川靖子の仕事は、トリエンナーレやアートフェアなどの大きな展覧会から、映画やコンテンポラリーダンスのカンパニーの広報にいたるまで幅広い。...

Vol.7「社会的に困難な現状にひそむ様々な問題意識や議論を喚起させたい」

  櫛野展正さん(鞆の津ミュージアムキュレーター) 2012年度MADキュレーション修了   聞き手:脇屋 佐起子 2010年度MADキュラトリアルスタディーズ修了   広島県福山市にある、穏やかで風光明媚な港町、鞆の浦。この静かな港町にただひとつの、現代美術を扱うミュージアムの存在を知ったのは、あの和歌山毒物カレー事件の林眞須美死刑囚をはじ...

Vol.8「いろんな意味で広がりを持っていたい」

橋本 誠さん(アート・ プロデューサー) 2004年度MADキュレーション修了   聞き手:脇屋 佐起子 2010年度MADキュラトリアルスタディーズ修了 会えばいつもニコニコと温和な笑顔で、やわらかい語り口の好青年という印象が、出会った当初から全く変わらない。とにかく幅広い場所で見かけるフットワークの軽さとバイタリティー、ある時は行政...

Vol.9「ものの違う側面を垣間見た時に可能性を感じる」

森田浩彰さん(アーティスト) 2004年度MADアーティストコース修了   聞き手:脇屋 佐起子 2010年度MADキュラトリアルスタディーズ修了 普段何気なく手や目にしているものが、アーティストの視座を加えることで全く違うものに見えてしまい、もう以前と同じものに見えなくなることがある。それこそが美術にしかできない醍醐味ではないか。森田...

Vol.10「アートの経済的価値の重要性にも目を向けて」

  広報をすること、アートプロジェクトを手伝うこと、キュレーターとしてアーティストを紹介すること、批評や紹介文を書くこと、他にも、アーティストが制作を継続することをサポートできる方法が存在する。なかでもとりわけ現実的な手段といえば、作品がコレクターや美術館に買い取られることで、アーティストの手元に活動の対価としての金銭が届き、次なる作品の糧となることだろう。ある意味...

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Art & Culture TRIPS

 10月12日(土) 9:00-19:00(予定)

ナビゲーター:ロジャー・マクドナルド(AIT)ほか
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訪問先:フェンバーガーハウス、浅間縄文ミュージアム
定員:15名 *最小催行人数:13名
料金:¥16,000(税別)*コース生 ¥2,000引

ロジャー・マクドナルドのガイドのもと、縄文のアニミズムとアートとのつながり、絶滅を考えるユニークな1日ツアーです。長野県にある「浅間縄文ミュージアム」と「フェンバーガーハウス」を巡ります。

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 10月26日(土) 8:30-19:00(予定)

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ゲスト:山根一晃、佐塚真啓、永畑智大
訪問先:Super Open Studio 2019(S.O.S 2019)、国立奥多摩美術館
定員:25名 *最小催行人数:15名
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20軒を超えるスタジオと、その所属アーティスト約120名からなる「Super Open Studio 2019」や、制作スタジオを美術館に見立てプロジェクト活動を行っている「国立奥多摩美術館」を巡ります。

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 4月20日(土) 14:00-18:00(予定)

ナビゲーター:AITスタッフ
ゲスト:和佐野有紀(PROJECT501ディレクター / 耳鼻咽喉科医)
訪問先:PROJECT501、アクセンチュア株式会社、アーティスト・スタジオ
定員:12名 *最小催行人数:7名
料金:¥7,500(税別)*コース生 ¥2,000引

本ツアーでは、普段はなかなかアクセスできない企業に展示されている作品やアーティストの作品が生まれるスタジオなどを巡り、じっくり時間をかけて様々な角度からアート作品を鑑賞します。

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