コレクターへの第一歩 – 鑑賞するだけではないアートの楽しみ方、関わり方 –
日時:4月17日(火)19:00-21:00 場所:AITルーム(代官山)
アートは、私たちにとってどのような存在でしょうか。美術館やギャラリーで作品を見ることで、さまざまな知識を得たり、当たり前と思っていた事に疑問符をつけたり、あるいは言葉にできない感情に自分自身が驚くことがあるかもしれません。一歩進んで、作品を購入し一緒に生活してみるとどうでしょうか。アート好きな仲間との出会いに始まり、ギャラリストやアーティストと知り合ったり、普段は接点のない人達と自分をつなげる接着剤としてアートが機能することもあります。第1回目となるコースの始まりは、なぜ私たちがアートを必要としているのかについて、現代アートの基礎的な知識から、所有にまつわる常識・非常識、さらにはそこから生まれるコミュニティの多様さについて考えます。 レポートはこちら>>(Up date on 5/14)
講師
ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT副ディレクタ―)
アート・サロンvol.1 – ギャラリーオーナー/コレクターと読み解く2018年のアート – - コレクターと読み解く2018年のアート -
日時:5月18日(金)19:00-21:30 場所:SUNDAY(三宿)
世田谷の三宿にあるギャラリー・カフェ「SUNDAY」で、特別メニューをいただきながら、カフェのオーナーであり、コレクターでもある吉野誠一氏と共に2018年のアートシーンを読み解きます。隣接するギャラリーで展覧会が開催されている場合は、併せて特別訪問します。
講師
吉野誠一(アートコレクター)ほか
「建築の日本展」のここを見てほしい:森美術館館長と巡るミュージアムツアー
日時:6月15日(金) 7月19日(木)19:00-21:00 場所:森美術館(六本木)
森美術館にて4月25日(水)から 9月17日(月)まで開催される「建築の日本展:その遺伝子がもたらすもの」を、同館館長の南條史生氏とともに巡ります。展覧会のキュレーション、空間構成、展示方法、ライティングなど様々な要素がどのように決定されてひとつの展覧会に仕上がっていくのか、実際に展覧会を鑑賞しながら学びます。ツアーの前には、森タワー内でウェルカムドリンクをいただいたあと、南條館長から「広く全体を網羅的に理解する」だけではなく、「狭く偏りに満ちた」お話を伺い、展覧会のもう一つの魅力に迫ります。
講師
南條史生(森美術館館長)
アーティストとの仕事:岡山芸術交流の事例から
日時:7月10日(火)19:00-21:00 場所:AITルーム(代官山)
2年前の2016年、岡山で「芸術祭」ではなく「芸術交流」という現代アートの国際展がスタートしました。「岡山芸術交流2016 Okayama Art Summit 2016」という名のもとに、アーティスティック・ディレクターに世界的なトップ・アーティストのリアム・ギリック氏を招き、総合プロデューサーに企業家の石川康晴氏を迎えた本国際展は、日本に数多くある国際展のなかでもテーマ設定、作品のクオリティー、街への展開の仕方の妙で、鑑賞者から専門家まで多くの層から高い評価を得ました。そして2019年には、ドイツのミュンスター彫刻プロジェクトでも圧倒的な表現世界で話題となったピエール・ユイグ氏がアーティスティック・ディレクターに決まり、現代アートの展覧会のみならず、鑑賞やレクチャー、教育機関との提携による各種プログラムが実施されることでますます注目を浴びています。 地方自治体主導の座組みとは異なる手法を取り入れた、岡山芸術交流の総合ディレクターである那須太郎氏を迎え、今の日本における大型展の意義について、ギャラリーのなかだけではないアーティストとの仕事について伺います。 レポートはこちら>>(Up date on 9/11)
講師
那須太郎(TARO NASU 代表/岡山芸術交流2019 総合ディレクター)
高橋龍太郎流、日本の現代美術のみかた、さぐりかた
日時:9月11日(火)19:00 - 21:00 場所:AITルーム(代官山)
日本の現代美術の作品を1997年より20年以上に渡り蒐集してきた高橋龍太郎氏は、2,500点を超える膨大な数の作品とその優れた質によって日本を代表するコレクターとして有名です。中央公論平成30年1月号にはそのコレクションによって平成の100人に選ばれました。 国内外の美術館で企画される日本の現代美術の展覧会に「高橋コレクション」から多くの作品が貸し出されてきたことは、作家がまだ若いあるいは無名なころから作品を蒐集されてきたコレクションの重要さを物語っています。また、「ネオテニー」や「ミラーニューロン」などの独自のキーワードのもとに自身のコレクションの企画展を次々と世に送り出し、現代美術の新たな魅力発信にも積極的です。世界における日本の現代美術の位置付けが更新されるなか、近年は、現代美術といわれる表現の数々がうまれてきた複数の「道」あるいは「源」を明らかにすることにも関心を寄せられていると聞きます。多くの作家や作品との交流を通じた、高橋氏ならではの日本の美術史の読み直しとはどのようなものでしょうか。さらにはそこから未来の現代美術の在り方がみえてくるでしょうか。コレクターとして作品蒐集されてきたからこそみえる、現代美術のみかたを伺います。
講師
高橋龍太郎(アートコレクター/精神科医)
Photo by K. yusuke
1997年より日本の若手作家を中心にアート作品を蒐集。90年代以降の日本現代アートを中心に、所蔵作品は2,500点以上に及ぶ。主なコレクション展覧会として、「高橋コレクション マインドフルネス!」(2013年より巡回~)、「高橋コレクション展 ミラー・ニューロン」(東京オペラシティアートギャラリー、2015年)、「内なる宇宙―高橋コレクション展」(パリ日本文化会館、フランス、2015年)「ネオテニージャパン 高橋コレクション」(全国7館を巡回、2008年-2010年)などがある。http://www.takahashi-collection.com
アート・スペース特別訪問
日時:7月または8月 場所: 都内個人美術館(一般非公開)
都内近郊にあるアート・スペースの特別訪問では、都内の日本を代表する有名建築家による個人美術館(非公開)に伺います。 国内外の著名アーティストによる恒久設置の作品や企画展を鑑賞します。(解説付き) Up date on 4/13
インターネットがひらくアート・ビジネスの可能性
日時:11月13日(火)19:00 - 21:00 場所:AITルーム(代官山)
インターネットは、いまやアート界やアーティストの活動と切り離すことができない「空間」として機能しています。作品制作としての媒体や、作品発表、情報提供や販売が行われる場所としての伸びしろは未知数で、ますます活発化していくと思われます。なかでも、デジタルプラットフォーム「Artsy」は、コレクションと教育に焦点を当て、誰もがアートを享受できるための様々な切り口を探求していることで、勢いのあるアートxテクノロジーの企業です。ニューヨークを拠点に活動しているArtsyの塩野入弥生氏を迎えて、アメリカにおけるインターネットとアート・ビジネスの交差点がどのようなもので、それがどのように変わろうとしているのか伺います。 レポートはこちら>>(Up date on 12/13)
講師
塩野入弥生(Artsyゼネラルカウンセル)
アートとビジネスの関係性
日時:12月11日(火)19:00-21:00 場所:AITルーム(代官山)
企業や個人がアートをコレクションしたり支援することは、社会的あるいは経営的な意味においても様々な意味や影響があります。株式会社ブリヂストンの創業者である石橋正二郎氏が、ヴェネチア・ビエンナーレの日本館(1956年)や東京国立近代美術館(1969年)の新築に際して私財を投じたことは有名です。あるいは近年では、アートが企業のイノベーションに与える影響も広く議論され、アーティストの思考回路や視点の転換への関心も集まっています。日本におけるアート産業の可能性に加え、アートがビジネスに対してどのような貢献ができるのかについて、文化政策や産業政策に関するコンサルティングを専門としている綿江彰禅氏とともに考えます。
講師
綿江彰禅(一般社団法人芸術と創造代表理事)
アート・サロンvol.2 – ギャラリーオーナー/コレクターと振り返る2018年のアートシーン – - コレクターと振り返る2018年のアートシーンと見逃せない2019年の動き -
日時:12月14日(金)19:00-21:30 場所:SUNDAY(三宿)
アート・サロンの第2弾。世田谷の三宿にあるギャラリー・カフェ「SUNDAY」で、特別メニューをいただきながら、カフェのオーナーであり、コレクターでもある吉野誠一氏と共に2018年のアートシーンを振り返ります。隣接するギャラリーで展覧会が開催されている場合は、併せて特別訪問します。