講師
ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)
1950年代後半、アメリカ西海岸では、ブルース・コナーやウォレス・バーマンの卑猥で奇怪なアッサンブラージュが度々裁判沙汰となり物議を醸していました。同時期、ポップアートなど、新しいムーブメントを予感させる中、ニューヨーク近代美術館(MOMA)では、アルベルト・ジャコメッティやジャン・デュビュッフェ、ウィレム・デ・クーニングやジャクソン・ポロックなどが参加した「New Images of Man」展が開かれ、同じくMOMAで開催された歴史的な写真展「The Family of Man」では、写真と前衛運動、写真と大衆文化との関係性や世代について、写真のイデオロギーが問われました。また、1960年、批評家のクレメント・グリーンバーグの「モダニズムの絵画」が発表され、絵画表現の展開に大きな影響を与えました。