[計画] 都市とストリート in 多摩
日時:5月25日(土)14:00-17:00 訪問先:多摩ニュータウン近辺
高度経済成長期、住宅供給問題の解決として取り組まれた多摩ニュータウンですが、1980年代頃には、国内の住宅供給が満たされてしまうという状況に直面した結果、当初の目的から「量より質」に計画をシフトし、景観、交通、住宅などを通して、ユニークで実験的な都市計画が進められました。本ツアーでは、「郊外」を切り口として東京の都市計画の歴史を学びます。また、ストリートで育まれる文化は計画によってつくられるものとは限りません。例えば、世代交代を迎えつつある多摩ニュータウンでは、コミュニティスペースの創出や「郊外」をテーマにしたアートイベントの開催など新たな文化の萌芽が生まれつつあります。『都市をたたむ』の著者であり、人口減少時代の都市のあり方を研究されている饗庭伸氏とともに、都市計画とストリートの関係について考えていきます。
※ 5月15日(水)に開催を予定していたミニレクチャー「理想都市は実現可能か?東京の設計図をたどる」は、都合により不催行となりました
<Update on 5/17>
今回は、ニュータウン初期に建替えが行われた永山駅周辺や諏訪のタウンハウス、高齢者向けにすっかり変わってしまった諏訪永山の近隣センターを巡る予定です。前回は、高度成長期を彷彿とさせる時代をまわりましたが、今回は、それよりも前につくられ、現在、高齢化が課題となっている地域を丁寧にまわり、多摩ニュータウンの変遷を辿ります。
交流会では、数年前より、多摩ニュータウン内で建築事務所を営んでいる「スタジオメガネ」さんが行う「建築スナック」に参加します。「建築スナック」とは、近隣の住人や街づくりに関わっている方、建築業界の方などを招いて軽く飲食をしながら、楽しく語りあうギャザリングイベントです。
また、スタジオメガネさんでは、現在「世界の郊外」展を開催中。50 年以上の歴史を持つ郊外建設の 歴史、現状、未来を考える展覧会もあわせて鑑賞します。
↓↓↓ナビゲーターの饗庭さんからのメッセージも届きました↓↓↓
国策の中で人工的に作られた街も50年がたち、普通の街とは違った「成熟のしかた」を迎えています。そこに見られるたくさんの生活の技術(=アート)を再発見するツアーにしたいと思います。
ナビゲーター
饗庭伸(首都大学東京都市環境科学研究科教授)
[生活] 多文化地区のストリートからみる景色 in 川崎
日時:7月13日(土)14:00-17:00 訪問先:川崎市内
在日コリアンをはじめ、様々なルーツを持つ人たちが暮らす川崎では、いち早く外国人市民施策を推進し、多文化共生社会の実現に取り組んできました。本ツアーでは、京浜工業地帯にあるコリアンタウン「おおひん地区」をメインに、『ルポ川崎』の筆者である磯部涼氏と、「川崎市ふれあい館」元館長の三浦知人氏とともに、ハルモニとハラボヂ(おばあちゃんとおじいちゃん)が逞しく生き抜いた在日の歴史を紐解きながら、日本が向かう「多文化共生社会」について再考します。
※ ミニレクチャー「「川崎」から考えるヒップホップと多文化の街(仮)」は、同日の7月13日(土)11:00-12:30(ふれあい館・桜本こども文化センター)に開催予定です
※ ツアーをお申し込みの場合、ミニレクチャー受講料(¥1,500)無料
ナビゲーター
磯部涼(音楽ライター)
三浦知人(社会福祉法人青丘社事務局長)
[遊戯] 変わりゆくストリートから創造する in 渋谷
日時:9月12日(木)19:00-22:00 訪問先:渋谷周辺
世界中からグラフィティ・ライターが訪れストリート・アートの聖地とも言われる渋谷では、現在100年に1度といわれる大規模な開発が進んでいます。日々変容する都市の中で、消えては現れるグラフィティの存在は、まるで都市は計画だけで成り立つものではないことを証明しているようにも見えます。「都市における身体の拡張」をテーマにキュレーションや作品制作を行うSIDE COREとともに、渋谷のグラフィティだけでなく都市の変容そのものを体感し、アーティスト独自の視点から都市との関わり方を読み解きます。
※ 9月3日(火)に開催を予定していたミニレクチャー「『ストリート』と『アート』を読み解く路地裏の鑑賞方法」は、都合により不催行となりました
ナビゲーター
SIDE CORE(アーティスト・コレクティヴ)
http://sidecore.net
[観察] ストリートには何が映し出されたか in 山谷
日時: 6月15日(土) →雨天により延期 9月28日(土)14:00-17:00 訪問先:山谷(南千住)地域一帯
2011年、NYからはじまった経済格差に対する抗議運動「オキュパイ・ウォール・ストリート(Occupy Wall Street)」は、日本にも広がり東京日比谷公園や経産省前テントなどで行われました。市民が公共空間を占拠する一方、路上生活者らを公園から強制撤去させるなど、地域開発という名目で様々な社会的排除が強引になされることもあります。ストリートが政治的社会的な場として利用される/する時、どのような力学がはたらいているのでしょうか。「日本三大ドヤ街」と言われ、日雇い労働者が肩を寄せ合って暮らしている山谷周辺を、社会学者の毛利嘉孝氏とともに巡ります。
※ ミニレクチャー「風景は誰のもの? – 公共性と表現の限界について(仮)」は、6月3日(月)19:00-20:30(代官山AITルーム)に開催予定です
※ ツアーをお申し込みの場合、ミニレクチャー受講料(¥1,500)無料
ナビゲーター
毛利嘉孝(社会学者 / 東京芸術大学大学院国際芸術創造研究科教授)
[拡張] ストリートを抜け出して
日時:11月23日(土)14:00-17:00 訪問先:渋谷近辺の公共空間(予定)
*開催日が決定しました*
公共空間で生まれる文化を見つめ直すことを試みた「UNKNOWN TOKYO」の最終回では、これまでのツアーを振り返りながら、もう一度都市とアート、そしてストリートと私たちの主体的な関係性について考えます。公共空間のリテラシーを育むプロジェクト「URBANING_U」など、公共空間の研究・実践を続けている笠置秀紀氏を迎え、ワークショップを実際の街なかで実施します。シチュアシオニストや、建築家でありランドスケープ・アーキテクトのローレンス・ハルプリンの手法を取り入れながら、都市を身近に感じるためのプログラムを体験します。
※ ミニレクチャー「ストリートを取り戻す?都市空間を『自分のもの』にする方法」は、同日の11:00-12:30(代官山AITルーム)に開催します
※ ツアーをお申し込みの場合、ミニレクチャー受講料(¥1,500)無料
ナビゲーター
笠置秀紀(建築家 / mi-ri meter)
http://mi-ri.com/