講師
想田和弘(映画作家)
1970年栃木県生まれ。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。スクール・オブ・ビジュアルアーツ映画学科卒業。1993年よりニューヨーク在住。2016-17年ミシガン大学招聘教授。NHKなどのドキュメンタリー番組を40本以上手がけた後、台本やナレーション、BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。その第1弾『選挙』(2007年)は世界200カ国近くでTV放映され、米国でピーボディ賞を受賞。ベルリン国際映画祭へ正式招待されたほか、ベオグラード国際ドキュメンタリー映画祭でグランプリを受賞した。これまでに、『精神』(2008)、『Peace』(2010)、『演劇1』(2012)、『演劇2』(2012)、『選挙2』(2013)、『牡蠣工場』(2015)、『港町』(2018)、『ザ・ビッグハウス』(2018)など9本の観察映画を劇場公開し、国際映画祭などで受賞多数。著書に『精神病とモザイク』(中央法規出版、2009)、『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書、2011)、『演劇vs映画』(岩波書店、2012)、『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』(岩波ブックレット、2013)、『熱狂なきファシズム』(河出書房新社、2014)、『カメラを持て、町へ出よう』(集英社インターナショナル、2015)、『観察する男』(ミシマ社、2016)、『THE BIG HOUSE アメリカを撮る』(岩波書店、2018)など多数。
https://www.kazuhirosoda.com/
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ファシリテーター
堀内奈穂子(AITキュレーター / dear Meディレクター)
エジンバラ・カレッジ・オブ・アート現代美術論修士課程修了。2008年より、AITにてレジデンス・プログラムや展覧会、シンポジウム、企業プログラムの企画に携わる。ドクメンタ12マガジンズ・プロジェクト「メトロノーム11号 _ 何をなすべきか? 東京」(2007)アシスタント・キュレーター、「Home Again」(原美術館、2012)アソシエイト・キュレーターを務める。国際交流基金主催による「Shuffling Space」展(タイ、2015)キュレーター、「Invisible Energy」(ST PAUL St Gallery、ニュージーランド、2015)共同キュレーター。アーカスプロジェクト(2013)、パラダイスエア(2015、2016)、京都府アーティスト・イン・レジデンス事業「大京都in舞鶴」(2017)のゲストキュレーターを務める。 2016年より、AITの新たなプロジェクトとして、複雑な環境下にある子どもたちとアーティストをつなぐ「dear Me」プロジェクトを開始。アートや福祉の考えを通した講座やワークショップ、シンポジウムを企画する。
藤井理花(AITプロジェクト・マネジャー / dear Me企画・コーディネーター)
千葉県生まれ。出版IT企業などを経て2011年より現職。AITでは主に展覧会やイベント、ワークショップのコーディネートや企画を担当。AITが2014年に企画協力した「ゴー・ビトゥイーンズ展-こどもを通してみる世界:子どもキャプションプロジェクト」(主催:森美術館)では、学校プログラムや一般の子ども向けワークショップの運営に関わる。ジーナ・ブエンフェルド企画「回る世界の静止点で」(2014)、「The BAR vol.8 Today of Yesterday 過去に在る、いま」展(山本現代、2015)などを担当。2016年に開始した、dear Meプロジェクトのメンバー。個性豊かな子どもや若者が主体的に関わるプログラムを策定中。興味は自然、温泉、映画、養蜂。個人の活動に福祉施設の児童と様々な文化活動や学びのサポートを行うボランティアグループに参加している。MAD2010キュラトリアル・スタディーズ修了生。
清水美帆(美術家 / dear Meスタッフ)
東京都生まれ。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ卒業後、オスロ国立芸術大学で修士号(ファインアート)を取得。1998年に誕生したアーティスト・コレクティヴ、Danger Museumのメンバーとして活動し、「何でも美術館になり得る」という考えの下、移動美術館を運営。現在もオィヴン・レンバーグとのコラボレーションの場として継続している。近年のソロ活動としては布を主な素材とした表現活動が多く、ライブイベントや映像作品のセット、俳優やダンサーのための衣装や小道具を制作している。2018年にはダニエル・コック(ダンサー/振付家)と恊働でパフォーマンス作品「xhe」を発表。2019年、Museum of Contemporary Art Tuscon(米国アリゾナ州)のグループ展へ参加。さまざまな分野の人が知識や経験を共有する場づくりに関心があり、2017年よりフクシとアートの関係性を模索するdear Meにスタッフとして関わる。
www.dangermuseum.com/ja/
www.dangermuseum.com/ja/
青木彬(キュレーター / dear Meスタッフ)
1989年東京都生まれ。首都大学東京インダストリアルアートコース卒業。現在はインディペンデント・キュレーターとして活動。2018年からはAITのdear Meの運営にも携わる。アートプロジェクトやオルタナティヴ・スペースをつくる実践を通し、日常生活でアートの思考や作品がいかに創造的な場を生み出せるかを模索している。「黄金町バザール2017」アシスタント・キュレーター。「ファンタジア!ファンタジア!―生き方がかたちになったまち―」ディレクター。