日時:4〜6月 隔週木曜日19:00-21:00

場所:代官山AITルーム

定員:25名

レクチャー:指定6回+選択2回

講師:杉田敦(美術批評 / art & river bankディレクター / 女子美術大学教授)、保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)ほか

受講料:¥29,640(税別)受付終了

※ コース受講生は、指定のレクチャーに加え、他コースの任意の講座を2回選択できます(MEETING & SHARING、Art & Culture TRIPS、MAD MINIを除く)
※ 講師名敬称略



アートは今ますます多様で複雑になり、アートという枠組みを超えた新しい実践や展開が生まれてきています。このコースではまず「アウトサイド」という言葉をキーワードにアートの歴史を捉え直しながら、アートの可能性や有用性について考えます。「アウトサイダー・アート」の国内外での展開や、このフィールドと強い関係がある宗教芸術、オルタナティヴ・ライフスタイルの実験、アートと社会の関わりなどを見ながら、「より良く生きる」という側面からアートについて考察していきます。

※ MADで学んだことをさらに深掘りしたい方へ。フィールド・トリップ「『第27回べてるまつり in 浦河』を巡るツアー(7/19金-21日開催)」や「フェンバーガーハウスと浅間縄文ミュージアムを巡るバスツアー(10/12土開催)とあわせての受講もオススメです。(コース生割引あり)


 コースの特長 ・「アウトサイド」の視点からもう一つの美術史を考える
・アートが宗教、ヒーリングや実験的な実践とつながっているのが見える
・批評的視座を身につけ、現代社会においてアートで何ができるかを考える

 受講者の声
・王道のアート・ヒストリーではない、集約されにくい要素を含んだ流れがとてもスリリング!(アート関係 / 女性 / 30代)
・専門的なことを噛み砕いて学べたことだけでなく、アートを通して領域横断的なことを学べた(会社員 / 男性 / 50代)
・多様化する社会にアートはどう向き合うかという課題について、示唆に富んだレクチャーだった。(会社員 / 男性 / 30代)
・「アウトサイド」の視点からアートを掘り下げる講義を聞くことで、歴史と社会の端でもアートが機能していることを感じた。(会社員 / 男性 / 30代)

ファシリテーター

ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター / AIT副ディレクター)

東京生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。

※本コースに含まれる以下のレクチャーは、個別に購入することができます。

もう一つの美術史  モンテ・ヴェリタの実験コミューン

日時:4月11日(木)19:00-21:00   場所:代官山AITルーム

「アートは人間の生き方や精神をもっと豊かにする道だ」というアプローチは、すでに100年以上前から存在した考え方です。こうした実験的モデルを実践に移した、非常にユニークな場所がヨーロッパの中心にあります。それが「モンテ・ヴェリタ」という、もうひとつの生き方(オルタナティヴ・ライフスタイル)の村です。20世紀初頭、ここに多くの思想家やアーティスト、音楽家、ダンサーが集まり、当時の社会と違う生き方を模索しました。コミューンの中で行われたアートやダンスの実験的な試みを見ながら、近代性に対する疑問とそこから生まれたもうひとつの生き方、生きることとアートの関係性を考えます。

受講料:3,900(税別)finished!

講師

杉田敦(美術批評 / art & river bankディレクター / 女子美術大学教授)

1957年生まれ。名古屋大学理学部物理学科卒業。現代美術と哲学、科学、メディアを横断的に論じている。主な著書に『ナノ・ソート-現代美学・・・あるいは現代美術で考察するということ』(2008年)、『静穏の書: 白い街、リスボンへ』(2015年)など。実践として「批評家の海岸」プロジェクト(越後妻有アートトリエンナーレ、2009)、ポルトガルの現代美術展キュレーション「極小航海時代」(女子美アートミュージアム、2010年)、個展「サンクチュアリ、あるいはアジールのあとにくるもの」(空蓮房、2015年)などがある。ほかにも、アーティストの増本泰斗とのプロジェクト「Picnic」やオルタナティヴ・スクール 「nano school」(blanClass)、クリティカル・ジャーナル『+jouranal』の編集・発行などを継続して行っている。2017年にはリスボン大学芸術学部大学院博士過程で教鞭をとりながらドクメンタなどの国際展を巡り、その様子をARTiTにて連載。2019年、同連載を単行本として刊行予定。アートの実験的シンクタンク《基礎芸術》メンバー。

アートの「外」とは?  「アウトサイド」から読み解く、アール・ブリュットとアウトサイダー・アート入門

日時:4月25日(木)19:00-21:00   場所:代官山AITルーム

最近よく耳にする「アール・ブリュット」や「アウトサイダー・アート」。いわゆる「アート」とどのように違うのでしょうか。本レクチャーでは歴史を紐解きながら、アール・ブリュットやアウトサイダー・アートがどのように発展してきたかを見ていきます。1972年に著書『アウトサイダー・アート』で、ジャン・デュビュッフェの「アール・ブリュット」を紹介しつつ、その解釈を拡張したロジャー・カーディナルは、ロジャー・マクドナルドの恩師でもあります。その親密な関係性から生まれた深い考察を元に、アートの「外(アウトサイド)」について考えます。
 
レポートはこちら>>(Update on 5/19)

受講料:3,900(税別)finished!

講師

ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター / AIT副ディレクター)

東京都生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。
https://www.fenbergerhouse.com

日本での「アール・ブリュット」受容とその展開  

日時:5月9日(木)19:00-21:00   場所:代官山AITルーム

前回(4/25)のアール・ブリュットとアウトサイダー・アート入門に続く、日本における「アール・ブリュット」受容について学ぶレクチャーです。ヨーロッパの「アール・ブリュット」や「アウトサイダー・アート」という概念がどのような形で日本に紹介され、発展してきたのかを学びます。時代によって「アール・ブリュット」や「アウトサイダー・アート」という言葉の使われ方が変化してきましたが、それを辿ることによって日本独自の歴史が浮かび上がります。先駆的な日本の「アール・ブリュット」展、障害者アートと福祉の現場など、過去から遡り現在の傾向までを見ていきます。

レポートはこちら>>(Update on 5/19)

受講料:3,900(税別)finished!

講師

保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)

1976年生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程(美学美術史学)修了。担当した主な展覧会に、「The Japanese House: Architecture and Life after 1945」(ローマ国立21世紀美術館、2016年)、「Logical Emotion: Contemporary Art from Japan」(2014年、チューリヒ・ハウス・コンストルクティヴ美術館、クラクフ現代美術館他)、「フランシス・ベーコン」(2013年)、「Double Vision: Contemporary Art from Japan」(モスクワ近代美術館、ハイファ現代美術館、2012年)など。主な著書に、『キュレーターになる!アートを世に出す表現者』(住友文彦との共同監修、フィルムアート社、2009年)、『アール・ブリュット アート 日本』(監修、平凡社、2013年)など。

アートと宇宙意識  

日時:5月23日(木)19:00-21:00   場所:代官山AITルーム

1901年、アメリカの心理学者であるリチャード・モーリス・バックは、『宇宙意識』(尾本憲昭訳、ナチュラルスピリット)という本を出版しました。これは、あらゆる文化や時代を横断し、変性意識状態(覚醒時の意識と異なる意識状態:睡眠・催眠・トランス等)をまとめた初めての試みであり、この中には、宗教者や神秘主義者だけでなく、アーティストや一般の人々の体験談も記されていました。バックは、こうした人々の体験を“宇宙意識”と呼び、その体験が個人の狭い視野を押し広げ、個の存在がより広く複雑な宇宙の領域と繋がっていることを示唆しました。本レクチャーでは、普段美術史には登場しないアートを実験的につなげていき、もうひとつのアートの歴史について考えます。
古典宗教芸術の役割、アートが道具として機能する祈りや修行の世界、インドや密教におけるアートの力、人の生活を精神的に豊かにするためのアートの実験、民藝、カウンターカルチャーやヒッピーが考えたアートの機能に迫ります。

受講料:3,900(税別)SOLD OUT!

講師

ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター / AIT副ディレクター)

東京都生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。
https://www.fenbergerhouse.com

アルテ・ウティル  アートの有用性とその可能性、工芸、生き方とコミュニティ

日時:6月6日(木)19:00-21:00   場所:代官山AITルーム

モダンアートの歴史は、分断の歴史でもあります。特に、アートを生活や生きることから切り離すことが、19世紀の終わり頃から起きてきたともいえるでしょう。もともと生活と近い関係にあったはずのアートが特殊な領域になり、前衛美術といわれ、そこからまた独特な歴史を辿ってきたと考えられます。本レクチャーでは、この分断された歴史を考え直し、「もうひとつのモダン」の可能性を探っていきます。イギリスの美術評論家ジョン・ラスキンや、日本の民藝運動の柳宗悦を参照しながら、アートが求めたもう一つの総合芸術や生き方を探ります。そしてこの数年新しい概念として議論されているアルテ・ウティル(有用芸術 / Useful Art)について一緒に考えます。

受講料:3,900(税別)finished!

講師

ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター / AIT副ディレクター)

東京都生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。
https://www.fenbergerhouse.com

アート・観察・クリエイティビティ  

日時:6月20日(木)19:00-21:00   場所:代官山AITルーム

アートを長い時間観察することには、どのような効果や経験がもたらされるのでしょうか?注目・注意(もしくは集中)して観察することを、英語では「Attention」と訳しますが、その裏にはもう一度人間らしさを取り戻すという意味が潜んでいるかもしれません。また多くのアーティストは、この「Attention」を駆使し、意識をクリエイティヴな状態に運び作品制作を行っています。本レクチャーでは、「Attention」をテーマに開催された2018年のサンパウロ・ビエンナーレや最新の神経科学、最近注目されている「フロー状態(集中力が高い脳の状態)」など分野を横断して、深い観察や注視することについて考えます。

受講料:3,900(税別)finished!

講師

ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター / AIT副ディレクター)

東京都生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。
https://www.fenbergerhouse.com

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What Can Art DO?

もう一つの美術史

モンテ・ヴェリタの実験コミューン

 4月11日(木) 19:00-21:00 

講師:杉田敦(美術批評 / art & river bankディレクター / 女子美術大学教授)

場所:代官山AITルーム

定員:25 名

受講料:¥3,900(税別)

「アートは人間の生き方や精神をもっと豊かにする道だ」というアプローチは、すでに100年以上前から存在した考え方です。こうした実験的モデルを実践に移した、非常にユニークな場所がヨーロ...

Art & Culture TRIPS

 11月30日(土) 9:00-19:00(予定)

ナビゲーター:AITスタッフ
ゲスト:竹久侑(水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)、佐藤麻衣子(水戸芸術館現代美術センター教育プログラムコーディネーター)ほか
訪問先:水戸芸術館現代美術センター、茨城朝鮮初中高級学校ほか
定員:25名 *最小催行人数:15名
料金:¥16,000(税別)*コース生 ¥2,000引

水戸芸術館現代美術センターの「アートセンターをひらく 第Ⅱ期」と茨城朝鮮初中高級学校「オープン・スクール」ほかに訪問予定です。

Art & Culture TRIPS

 10月26日(土) 8:30-19:00(予定)

ナビゲーター:AITスタッフ
ゲスト:山根一晃、佐塚真啓、永畑智大
訪問先:Super Open Studio 2019(S.O.S 2019)、国立奥多摩美術館
定員:25名 *最小催行人数:15名
料金:¥16,000(税別)*コース生 ¥2,000引

20軒を超えるスタジオと、その所属アーティスト約120名からなる「Super Open Studio 2019」や、制作スタジオを美術館に見立てプロジェクト活動を行っている「国立奥多摩美術館」を巡ります。