「ストリート・アート」や「グラフィティ」と聞くと、ロンドンを中心に活動するアーティストのバンクシーや、モザイク・タイルで日本でもおなじみのキャラクターを描くインベーダーなどが浮かぶと思います。しかし、実際に街や公共空間で見かけるグラフィティについては、それを作品として鑑賞する手がかりはあまり多くありません。
2012年より、美術史を背景にストリート・アートを読み解く展覧会を開催し注目を集めているアーティスト・コレクティヴSIDE COREは、都市における廃棄物の流通やプライベートとパブリックが曖昧になる場所など、都市のシステムを利用しながら実際に街の中で様々な作品を制作しています。このようなSIDE COREの実践は、グラフィティやストリート・アートの感性と現代アートの理論を巧みに交差しているともいえます。
9月14日(金)に行われるツアー「渋谷グラフィティ・ナイトウォーク」に先駆け、ナビゲーターであるSIDE COREの活動を軸に、グラフィティやストリート・アートの現在を読み解くヒントを探ります。

講師

SIDE CORE(アーティスト・コレクティブ)

2012年から高須咲恵と松下徹により活動を開始。「都市空間における表現の拡張」をテーマに、展覧会を多数開催。近年では、ゲリラ的な作品を街に点在させ、建築や壁画、グラフィティを巡る「MIDNIGHT WALK tour」を不定期に開催している。 2017年より、西広太志がメンバーとなり、公共空間にある見えない制度に、遊びを交えた視覚化をするアプローチの手法が確立されていく。また、2016年からは東京の湾岸地域のスタジオ「BUCKLE KOBO」の運営を開始。都市での表現のあり方を拡張し続けるアーティストたちが、流動的に参加できる場として、展覧会に留まらない活動を展開している。これらの活動は、公共空間のルールを紐解き、その隙間に介入し、そして新しい行動を生み出していくための実践である。近年に参加した主な展覧会に「リボーンアート・フェスティバル2017」(宮城県、2017)、「カオス*ラウンジ新芸術祭 -百五〇年の孤独-」(福島県、2018)などがある。
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レクチャータイトル:「ストリート」と「アート」を読み解く路地裏の鑑賞方法


日時:9月7日(金)19:30-21:00

場所:AITルーム(代官山)

定員:25 名

講師:SIDE CORE(アーティスト・コレクティブ)

受講料:¥1,500(税別)

備考:ツアーと合わせてお申し込みの場合、レクチャー受講料(¥1,500)無料。

枚数:

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