1901年、アメリカの心理学者であるリチャード・モーリス・バックは、『宇宙意識』(尾本憲昭訳、ナチュラルスピリット)という本を出版しました。これは、あらゆる文化や時代を横断し、変性意識状態(覚醒時の意識と異なる意識状態:睡眠・催眠・トランス等)をまとめた初めての試みであり、この中には、宗教者や神秘主義者だけでなく、アーティストや一般の人々の体験談も記されていました。バックは、こうした人々の体験を“宇宙意識”と呼び、その体験が個人の狭い視野を押し広げ、個の存在がより広く複雑な宇宙の領域と繋がっていることを示唆しました。本レクチャーでは、普段美術史には登場しないアートを実験的につなげていき、もうひとつのアートの歴史について考えます。
古典宗教芸術の役割、アートが道具として機能する祈りや修行の世界、インドや密教におけるアートの力、人の生活を精神的に豊かにするためのアートの実験、民藝、カウンターカルチャーやヒッピーが考えたアートの機能に迫ります。

講師

ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター / AIT副ディレクター)

東京都生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。
https://www.fenbergerhouse.com
TICKETS

タイトル:アートと宇宙意識


日時:5月23日(木)19:00-21:00 

場所:代官山AITルーム

定員:25 名

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター / AIT副ディレクター)

受講料:¥3,900(税別)SOLD OUT!

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講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター / AIT副ディレクター) 他

場所:代官山AITルーム

定員:25 名

受講料:¥3,900(税別)

アートの歴史の中では、どのように「自己」が捉えられてきたのでしょうか。アートと「変性意識」や「スピリチュアル」などの関係性を紐解きながら、思考の変容や新たなアートの体験を促します。...

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 10月26日(土) 8:30-19:00(予定)

ナビゲーター:AITスタッフ
ゲスト:山根一晃、佐塚真啓、永畑智大
訪問先:Super Open Studio 2019(S.O.S 2019)、国立奥多摩美術館
定員:25名 *最小催行人数:15名
料金:¥16,000(税別)*コース生 ¥2,000引

20軒を超えるスタジオと、その所属アーティスト約120名からなる「Super Open Studio 2019」や、制作スタジオを美術館に見立てプロジェクト活動を行っている「国立奥多摩美術館」を巡ります。

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講師:嶋田美子 (美術家)

場所:代官山AITルーム

定員:25 名

受講料:¥3,900(税別)

親が感じる社会的なプレッシャーやそこから生じる子どもの虐待などの社会的課題を考えるとき、それはジェンダーの問題とも深く関係していると考えられます。女性と戦争、ナショナリズムをテーマ...

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