石田尚志氏は、ドローイングとアニメーションを使った独特な時間芸術映像を制作しています。彼の作品づくりの裏にはアートと精神性に対する深い関心があり、特に近代に活躍したワシリー・カンディンスキーやピエト・モンドリアンをはじめとする20世紀初頭の抽象絵画、そして戦前・戦後の抽象映画の精神的な参照もあります。一方では、精神科の木村敏氏による心理的な時間感覚の考え方にも強く影響を受けています。作品制作のプロセスやビションに、絵画史と時間論の視点から迫っていきます。

講師

石田尚志(美術家)

1972年東京都生まれ。多摩美術大学准教授。ドローイングアニメーションという手法を用いて、空間のなかに増殖する線や移動する点といった運動性を介入させ、空間の質をさまざまに変容させるインスタレーションを発表している。近年の主な展覧会に、「あいちトリエンナーレ2016」、「Animamix Biennale 2016」(MOCA上海)、「石田尚志:渦まく光」(横浜美術館ほか、2015年)、「ダブル・ヴィジョン—日本現代美術展」(モスクワ市近代美術館、ロシアほか、2012年)、「アーティスト・ファイル2010−現代の作家たち」(国立新美術館、東京)、「躍動するイメージ。石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流」(東京都写真美術館、2009年)。また、パフォーマンスに、「石田尚志、O JUNによる越冬ライヴ:光線」(府中市美術館、東京、2014年)、「Ciné オペラシォン 吉増剛造×石田尚志」(東京都現代美術館、2013年)などがある。2007年五島記念文化賞美術新人賞受賞。1999年イメージフォーラムフェスティバル特選受賞。

ファシリテーター

ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)

東京生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。
TICKETS

レクチャータイトル:時間を止めること


日時:11月29日(水)19:00-21:00

場所:AITルーム(代官山)

定員:30 名

講師:石田尚志(美術家)

受講料:¥3,900(税別)

備考:レクチャー終了後、ミニ・バーをオープン(21:00-21:30/有料)

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