モダンアートの歴史をひも解くと、特に19世紀末から東洋思想や宗教の考え方が影響を与えていることがわかります。なかでも、最もアーティストの興味を引いた思想に禅があり、戦後、アメリカでは、新しい現実の解釈や経験を誘導しました。マーク・トビー、ジョン・ケージ、アグネス・マーティンやビル・ビオラなどの作品や彼らの禅に対する態度を紹介しながら、近年のアートにおいて、このような禅の考え方がどのような形で残っているのか、シニシズムの時代においてアートはこのような神秘的思想を意味ある形で参照できるのか考えます。

講師

ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)

東京生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。
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レクチャータイトル:空白を埋める—禅宗とモダンアート


日時:5月10日(水)19:00-21:00

場所:AITルーム(代官山)

定員:30 名

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)

受講料:¥3,900(税別)

備考:レクチャー終了後、ミニ・バーをオープン(21:00-21:30/有料)

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