アートはどの時代においても、異議を申し立てる要素を持ってきたといえるでしょう。権力や差別、歴史認識や人権といった社会問題を追求することも、アートの一つのあり方です。主にビデオやパフォーマンスを使って日本の戦争の記憶や暴力について検証し、2012年には、ロンドンにある日本大使館前に着物姿で座り、日本人従軍慰安婦を表象するパフォーマンスを行うなど、戦後日本の男性中心的な政治体制、歴史認識や肉体感覚について作品を発表してきた嶋田美子氏を招き、こうしたアートの一つの可能性や役割について考えます。近年は、日本の戦後美術史の研究者としても活動する嶋田氏と、前衛の時代性の背景や現在について考えます。

講師

嶋田美子(美術家)

1959年東京都生まれ。2015年、英国キングストン大学美術史博士号取得。戦争と女性をテーマに写真、インスタレーションを中心とした作品を発表している。近年では、戦争期の女性に限らず家庭やコミュニティ内においての存在の虚実を、アジア各国で採取するフィールドワークを行っている。これまでの展覧会に個展「Bones in Tansu-Family Secrets」(イギリス、カナダ、デンマーク、タイ、インドネシア、フィリピン、2006-2009年)、「Yoshiko Shimada」(韓国、カナダ、アメリカ、フィリピン、中国、ドイツ、1995-2001年)、「嶋田美子」(都内各地、京都、1995-2002年)、グループ展に「There-Gwangju Biennnale Project2」(韓国、2002年)、「Art, Performance and Activism in Contemporary Japan」(Pump House、イギリス、2012年)などがある。

ファシリテーター

ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクタ?)

東京生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。
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レクチャータイトル:アート・アクティヴィズム


日時:12月13日(水)19:00-21:00

場所:AITルーム(代官山)

定員:30 名

講師:嶋田美子(美術家)

受講料:¥3,900(税別)

備考:レクチャー終了後、ミニ・バーをオープン(21:00-21:30/有料)

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