日程が、10/28から12/2に変更になりました

ソーシャル・メディアの時代において、アートの展覧会を見る行為は少し変わってきているともいえるでしょう。それは、一人で見に行っても、その経験を友だちや周りの人と簡単に共有でき、アート鑑賞の一つの要素になっています。一方で、実際の場所に行くことも大事な価値を持っていて、誰かと一緒に行くことで、新たな経験や知識を得ることもできます。このような新しい鑑賞の仕方を、自分たちで作っているDIYの動きに焦点を当て、特に、MAD修了生が立ち上げたアート鑑賞グループ「RUNDA」の活動事例や考え方を紹介するとともに、実際に参加者のみなさんと都内のアート施設を巡ります。
AITでは、このような「アクティブな鑑賞」をサポートし、自分たちのアートの楽しみ方のスタイルを探っています。「正しい」アートの鑑賞がない時代において、どのように意味ある新たなアート体験を生み出すことができるのでしょうか。

<ツアー先&内容決定!> update on 10/12
今年10月に神楽坂に移転した「Maki Fine Arts」で11月24日から12月22日まで開催される加納俊輔・高石晃・早川祐太「三つの体、約百八十兆の細胞」展を鑑賞します。


<当日のタイムスケジュール>
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17:00 Maki Fine Arts 集合(〒162-0812 東京都新宿区西五軒町5-1 エーワビル1F)

17:20~ レクチャー「新たな鑑賞体験とは?」
上原拓真(RUNDA プランナー)、東孝彦(アートナビゲーター)、大隈理恵(AIT)
▶︎「RUNDA アートテリングツアー」の活動事例とともに、1990年代に美術教育専門家のアメリア・アレナスによって提唱され、多くの美術館やアート施設で実践されている「対話型鑑賞」を軸に、新しいアート鑑賞体験を試みているプロジェクトや取り組みについてご紹介します。

17:50~ アーティスト x ギャラリスト トーク
早川祐太(アーティスト)、高石晃(アーティスト)、牧高啓(Maki Fine Arts代表)ほか
▶︎展示中の作品を囲んで、アーティストとギャラリストから直接お話を伺います。アイディアをかたちにするまでの制作プロセスや、いま取り組んでいる課題などについて、普段きくことのできないアーティストの頭の中を覗いてみましょう!

18:30〜 周辺ギャラリーも訪問予定(調整中)
19:00~ アーティストを囲んで懇親会
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<ゲストプロフィール>
牧 高啓(Maki Fine Arts ディレクター)
1981年群馬県生まれ、2004年武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科卒業。2010年9月、馬喰町にてMaki Fine Artsを設立。 2017年10月に神楽坂に移転。主な取り扱い作家は白川昌生、末永史尚、加納俊輔など。2016年、2017年にはニューヨークのアートフェア、NADA New Yorkに参加。


早川祐太(アーティスト)
1984年岐阜県生まれ。東京都在住。2010年 武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。彫刻家。重力 や空気、水の表面張力といった「現象」を取り入れ、彫刻やそれらを構成したインスタレーションの作品を制作。もの の所存に触れる試みとしての作品を制作している。主な展覧会に「U-TURN Projects Rooms by Mercedes-Benz」 arteBA (2017、ブエノスアイレス)、「about body」HAGIWARA PROJECTS (2016、 東京)、「早川祐太×高石晃×加 納俊輔 [三つの体、約百八十兆の細胞]」 500m美術館 (2015、札幌)、「 i 」 HAGIWARA PROJECTS(2013、東京)、 「:No Subtitle」HAGIWARA PROJECTS (2013、東京)、「複合回路Vol.2 早川祐太」 gallery αM(2010、東京) 「Re:Membering – The Next of Japan」Alternative Space LOOP(2009、ソウル)等。


高石晃(アーティスト)
1985年神奈川県生まれ。2010年武蔵野美術大学大学院美術専攻油絵コース修了。階段やテーブルの遠近法を 生かした構図や、支持体を切断する手法でイメージと物質の境界を横断する作品を制作している。近年の主な展 示として、個展「地下水脈」Maki Fine Arts(2016、東京)、グループ展「わたしの穴、美術の穴」スペース23°C(2015、 東京)、個展「シャンポリオンのような人」児玉画廊(2013、東京)など。武蔵野美術大学パリ賞にて、2016年から1年 間パリに滞在。


アーティスト x ギャラリスト トークに参加予定でしたアーティストの加納俊輔さんは都合により欠席となりました。

講師

上原拓真(RUNDAアートテリングツアープランナー)

RUNDAとは、スウェーデン語で「ぐるりと一周する」という意味。アーティストの視点にたって、アーティスト個人の考え方を深掘りし、アーティストと鑑賞者の輪を広げるアートツアーを実施。ギャラリーや美術館、芸術祭などを舞台にオーダーメイドで企画を行う。こだわりは「かならず呑み会」。AITが主宰する現代アートの学校「MAD」のワークショップで受講生の発案によりプロジェクトが生まれた。メンバーは上原拓真(プランナー)、塚田佳奈(デザイナー)、東孝彦(コンダクター)。https://www.facebook.com/rundatour/

東 孝彦(アートナビゲーター)

2005年の横浜トリエンナーレをきっかけに、会社員をしながら、美術館ボランティアとしてアートに携わる。現在は、東京都現代美術館で常設展示ガイドとして活動するほか、これまでには森美術館や国立西洋美術館、六本木アートナイト2015など、現代アートから近代美術まで、様々な展覧会やアートイベントのガイドを務める。2008年に美術検定一級を取得。アートナビゲーターとしてSNSなどを通じ、情報発信も行っている。

ファシリテーター

大隈理恵(AITプロジェクト・マネージャー)

アートフェア東京、MISA SHIN GALLERY勤務を経て、2010年より現職。AITでは、国内ツアーのディレクションの他、AIT主催の展覧会やプロジェクト、教育プログラムMADの企画・運営、企業による芸術支援プログラムのコーディネートを担当。MAD2006キュレーション・プラクティス修了生。
TICKETS

レクチャータイトル:[Tour] DIYのアート・イニシアティヴVol.3—新たなオーディエンスを探して


日時:12月2日(土)17:00-21:00

場所:Maki Fine Arts(神楽坂)ほか

定員:12 名

講師:上原拓真(RUNDAアートテリングツアープランナー) 東 孝彦(アートナビゲーター)

受講料:¥5,000(税別)

備考:懇親会あり(1ドリンク付き)

RECOMMEND

Art & Culture TRIPS

 10月26日(土) 8:30-19:00(予定)

ナビゲーター:AITスタッフ
ゲスト:山根一晃、佐塚真啓、永畑智大
訪問先:Super Open Studio 2019(S.O.S 2019)、国立奥多摩美術館
定員:25名 *最小催行人数:15名
料金:¥16,000(税別)*コース生 ¥2,000引

20軒を超えるスタジオと、その所属アーティスト約120名からなる「Super Open Studio 2019」や、制作スタジオを美術館に見立てプロジェクト活動を行っている「国立奥多摩美術館」を巡ります。

Art & Culture TRIPS

 6月29日(土) 9:00-19:00(予定)

ナビゲーター:塩見有子、大隈理恵(AIT)ほか
ゲスト:石田建太朗(建築家)*予定
訪問先:N's YARD
定員:25名 *最小催行人数:15名
料金:一般 ¥16,000(税別)*コース生 ¥2,000引

アーティストの奈良美智氏の未発表作品やコレクション作品などを展示している個人美術館「N's YARD」と自然と現代アートに包まれた、保養とアートの宿「板室温泉大黒屋」を訪問します。

Art & Culture TRIPS

 4月20日(土) 14:00-18:00(予定)

ナビゲーター:AITスタッフ
ゲスト:和佐野有紀(PROJECT501ディレクター / 耳鼻咽喉科医)
訪問先:PROJECT501、アクセンチュア株式会社、アーティスト・スタジオ
定員:12名 *最小催行人数:7名
料金:¥7,500(税別)*コース生 ¥2,000引

本ツアーでは、普段はなかなかアクセスできない企業に展示されている作品やアーティストの作品が生まれるスタジオなどを巡り、じっくり時間をかけて様々な角度からアート作品を鑑賞します。

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