「アートはアートだけでは語れない」というアプローチは、すでに100年以上前から存在した考え方です。こうした実験的モデルを実践に移した非常にユニークな場所がヨーロッパの中心にあります。それが「モンテ・ベリタ」という、もう一つの生き方(オルタナティヴ・ライフスタイル)の村です。20世紀の始まりにおいて、ここに多くの思想家やアーティスト、音楽家、ダンサーが集まり、当時の社会と違う生き方を実践しました。ヒッピー文化の先駆的な場所でもあったモンテ・ベリタでは、服や食、健康、芸術、人権、男女関係について自分たちで深く考え、これを共同体の生活のレベルで実践していました。2016年に実際にモンテ・ベリタを訪ねた杉田敦氏を招き、このユートピアンかつ現代に通じる実験についてお聞きします。

講師

杉田敦(美術批評/art & river bankディレクター/女子美術大学教授)

1957年生まれ。名古屋大学理学部物理学科卒業。現代美術と哲学、科学、メディアを横断的に論じている。実践として、「批評家の海岸」プロジェクト(越後妻有アートトリエンナーレ、2009)、ポルトガルの現代美術展キュレーション「極小航海時代」(女子美アートミュージアム、2010年)、個展「サンクチュアリ、あるいはアジールのあとにくるもの」(空蓮房、2015年)などがある。ほかにも、アーティストの増本泰斗とのプロジェクト「Picnic」やオルタナティヴ・スクール 「nano school」(blanClass)、クリティカル・ジャーナル『+jouranal』の編集・発行なども行っている。

ファシリテーター

ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)

東京生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。
TICKETS

レクチャータイトル:モンテ・べリタの芸術実験


日時:4月11日(火)19:00-21:00

場所:AITルーム(代官山)

定員:30 名

講師:杉田敦(美術批評/art & river bankディレクター/女子美術大学教授)

受講料:¥3,900(税別)

備考:レクチャー終了後、ミニ・バーをオープン(21:00-21:30/有料)

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