在日コリアンをはじめ、様々なルーツを持つ人たちが暮らす川崎では、いち早く外国人市民施策を推進し、多文化共生社会の実現に取り組んできました。本ツアーでは、京浜工業地帯にあるコリアンタウン「おおひん地区」をメインに、『ルポ川崎』の筆者である磯部涼氏と、「川崎市ふれあい館」元館長の三浦知人氏とともに、ハルモニとハラボヂ(おばあちゃんとおじいちゃん)が逞しく生き抜いた在日の歴史を紐解きながら、日本が向かう「多文化共生社会」について再考します。
 
※ ミニレクチャー「「川崎」から考えるヒップホップと多文化の街(仮)」は、同日の7月13日(土)11:00-12:30(ふれあい館・桜本こども文化センター)に開催予定です
※ ツアーをお申し込みの場合、ミニレクチャー受講料(¥1,500)無料

ナビゲーター

磯部涼(音楽ライター)

1978年千葉県生まれ。1990年代後半から執筆活動を開始し、主にマイナー音楽や、それらと社会とのかかわりについて書いている。単著に『ルポ 川崎』(サイゾー、2017年)、『音楽が終わって、人生が始まる』(アスペクト、2011年)、『ヒーローはいつだって君をがっかりさせる』(太田出版、2004年)、共著に『遊びつかれた朝に 10年インディ・ミュージックをめぐる対話』(Pヴァイン、2014年)、編著に風営法とクラブの問題についての論考集『踊ってはいけない国で、踊り続けるために―風営法問題と社会の変え方』(河出書房新社、2013年)『踊ってはいけない国、日本ー風営法問題と過剰規制される社会』(河出書房新社、2012年)がある。

三浦知人(社会福祉法人青丘社事務局長)

川崎南部在日コリアン集住地域で、当事者を中心とした民族差別をなくす地域活動に学生時代より参加。その活動を推進する社会福祉法人青丘社の専従職員となり、地域の在日コリアンの生活実態に基づき、民族差別の行政責任を求めた話し合いを積み重ねる。差別をなくすことを目的とした公的地域施設「川崎市ふれあい館」の設立運動に深く関わり、設立後、スタッフとして働く。「ふれあい館」館長を経て、現在、社会福祉法人青丘社事務局長。乳幼児保育から、児童福祉、社会教育、高齢者福祉、障がい者福祉、まちづくりなど、地域を切り口として、市民参加型の活動が広がり、わが街の地域包括ケアの推進を担当している。

ファシリテーター

大隈理恵(AITプロジェクト・マネジャー)

Photo by Rattana Vandy

大分県生まれ。アートフェア東京、MISA SHIN GALLERY勤務を経て、2010年より現職。AITでは、国内ツアーのディレクションの他、AIT主催の展覧会やプロジェクト、教育プログラムMADの企画・運営、企業による芸術支援プログラムのコーディネートを担当。MAD2006キュレーション・プラクティス修了生。

青木彬(キュレーター / dear Meスタッフ)

1989年東京都生まれ。首都大学東京インダストリアルアートコース卒業。現在はインディペンデント・キュレーターとして活動。2018年からはAITのdear Meの運営にも携わる。アートプロジェクトやオルタナティヴ・スペースをつくる実践を通し、日常生活でアートの思考や作品がいかに創造的な場を生み出せるかを模索している。「黄金町バザール2017」アシスタント・キュレーター。「ファンタジア!ファンタジア!―生き方がかたちになったまち―」ディレクター。
TICKETS

タイトル:[生活] 多文化地区のストリートからみる景色 in 川崎


日時:7月13日(土)14:00-17:00

訪問先:川崎市内

定員:12名 *最小催行人数:7 名

ナビゲーター:磯部涼(音楽ライター) 三浦知人(社会福祉法人青丘社事務局長)

料金:¥6,500(税別)finished!  

備考:締め切り:7月10日(水)
催行の決定は、7月5日(金)以降にお知らせいたします
 
※ ミニレクチャー付(同日開催)
※ 料金には、交流会費が含まれます
※ 集合・解散場所までの交通費は、各自でご負担ください

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