子どもとフクシとアートのラボ


日時:木曜日19:00-21:00/土曜日13:00-15:00

場所:AITルーム(代官山)ほか

定員:25名

レクチャー:指定10回+選択2回

講師:鈴木秀洋(日本大学危機管理学部准教授)他

コース受講料:¥42,120(税別)  

コース受講生は、指定のレクチャーに加え、他コースの任意のレクチャーを2回選択できます。(ディスコースのラボ、アート・パートナーズ、Visit & Seeを除く)

・実践①②は、原則コース生が対象です。見学や聴講を希望の方は、チケットをご購入ください。ファシリテーターとしては参加できません。


<助成>
・日本財団 ※本講座では、奨学金制度を設け、社会的養護出身等の若者の受講料を免除し、本講座以外のMADも受講できる(一部除く)サポートを行っています。

・オランダ王国大使館 ※実践①②に登壇予定の海外美術館・アートスペース関係者の招聘サポートを受けています。


アートと子どもと福祉を取り巻く新しい可能性について考えるコースです。レクチャーと実践を通し、さまざまな環境下にある子どもや若者が主体的に関わる場づくりや新しいアート・エデュケーションの可能性を考えます。AITが2016年に立ち上げたアーティストと子どもが協働するプロジェクト「dear Me」を出発点に、ゲスト講師に児童福祉施設の先生やケアワーカー、小説家、アーティスト、研究者などを迎え、フクシとクリエイティヴの現場に対するさまざまな考え方、視点、ひいてはアートの可能性について議論していきます。また、実践では、オランダ王国大使館からの協力を得て、子どもや障害者に向けた先駆的な鑑賞方法やエデュケーションを行う海外の実践者を招き、受講生が子どもとアーティストを繋ぐ企画に取り組みます。
アートを見たい、触れたい、考えたいと希望する誰もがアクセス可能な「場」とは何か。一緒に考え、探していきます。

<特徴>
・児童福祉とアートをつなぐ活動がわかる
・子どもを囲む環境を創造的に変革する専門家の声が聞ける
・アーティストやキュレーターの活動を通して、新しいアート・エデュケーションの可能性が発見できる
・海外の先駆的な活動を行う実践者との意見交換、ワークショップが体験できる

<こんな方にオススメ>
・福祉、社会、アートに関心がある方
・新たなアート・エデュケーション、学びの場を考えたい方
・子どもと相互に想像力を刺激する活動に触れたい方
・ケアの在り方や子どもとの寄り添い方のヒントを考えたい方

ファシリテーター

堀内奈穂子(AITキュレーター)

エジンバラ・カレッジ・オブ・アート現代美術論修士課程修了。2008年より、AITにてレジデンス・プログラムや展覧会、シンポジウム、企業プログラムの企画に携わる。ドクメンタ12マガジンズ・プロジェクト「メトロノーム11号 _ 何をなすべきか? 東京」(2007年)アシスタント・キュレーター、「Home Again」(原美術館、2012年)アソシエイト・キュレーターを務める。国際交流基金主催による「Shuffling Space」展(タイ、2015年) キュレーター、「Invisible Energy」(ST PAUL St Gallery、ニュージーランド、2015年)共同キュレーター。アーカスプロジェクト(2013年)およびPARADISE AIR(2015年ー)ゲストキュレーター。

藤井理花(AITプロジェクト・マネジャー)

Photo by Yukiko Koshima

千葉県生まれ。出版IT企業などを経て2011年より現職。AITでは主に展覧会やイベント、ワークショップのコーディネートや企画を担当。AITが2014年に企画協力した「ゴー・ビトゥイーンズ展-こどもを通してみる世界:子どもキャプションプロジェクト」(主催:森美術館)では、学校プログラムや一般の子ども向けワークショップの運営に関わる。ジーナ・ブエンフェルド企画「回る世界の静止点で」(2014年)、「The BAR vol.8 Today of Yesterday 過去に在る、いま」展(2015年、山本現代)などを担当。2016年に開始した、dear Meプロジェクトのメンバー。個性豊かな子どもや若者が主体的に関わるプログラムを策定中。興味は自然、温泉、映画、養蜂。個人の活動に福祉施設の児童と様々な文化活動や学びのサポートを行うボランティアグループに参加している。MAD2010キュラトリアル・スタディーズ修了生。

清水美帆(dear Me スタッフ/アーティスト)

東京出身。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジでファインアートの学士号を取得した後、オスロ国立芸術大学でファインアートの修士号を取得。近年は布を使った表現が多く、ライブイベントや映像作品のセット、俳優やダンサーのための衣装や小道具を制作。また、2001年からオィヴン・レンバーグとコラボレーションを続け、旅で得た経験を反映した表現活動をしている。2017年にSHIBAURA HOUSEが開催した港区を舞台にした学びのプログラム”nl/minato”のコーディネーターを務めた。年間を通してイベントを実施するプログラムでオランダと日本における「LGBT」「ジェンダー」「メディア」 の専門家をリサーチ。AITのdear Meには2017年6月から参加し、現代アートが持つ社会性や表現と人の関係性について考えながら、スタッフとして関わっている。

※本コースに含まれる以下のレクチャーは、個別に購入することができます。

イントロダクション:dear Me!子どもとアーティストの複雑で面白い関係性   - イントロダクション -

日時:4月7日(土)13:00-15:00  場所:AITルーム(代官山)

子ども+アート+フクシ+ケアについて学ぶコースの導入として、AITが2016年より実践している子どもとアーティストを繋ぐ新たなプログラム「dear Me」の活動を紹介します。AITが培ってきた教育プログラムやアーティスト・イン・レジデンスで生まれた関係性から発展したこのプログラム。児童福祉施設をはじめ、様々な環境下にある子どもたちとアーティストのワークショップ、美術館訪問、専門家との学びやディスカッションを通して新たなアート・エデュケーションの形を模索しています。個性豊かな子どもたちとアーティストが繋がることで想像力を引き出し合うこと、また、子どもと寄り添う大人と、より良い環境作りへの関心を増やすこと。ここでは、問題解決を目指すのではなく、柔らかな方法でアートとフクシが交差する活動やその可能性について考えます。

受講料:¥3,900(税別)受付終了

講師

堀内奈穂子(AITキュレーター)

エジンバラ・カレッジ・オブ・アート現代美術論修士課程修了。2008年より、AITにてレジデンス・プログラムや展覧会、シンポジウム、企業プログラムの企画に携わる。ドクメンタ12マガジンズ・プロジェクト「メトロノーム11号 _ 何をなすべきか? 東京」(2007年)アシスタント・キュレーター、「Home Again」(原美術館、2012年)アソシエイト・キュレーターを務める。国際交流基金主催による「Shuffling Space」展(タイ、2015年) キュレーター、「Invisible Energy」(ST PAUL St Gallery、ニュージーランド、2015年)共同キュレーター。アーカスプロジェクト(2013年)およびPARADISE AIR(2015年ー)ゲストキュレーター。

藤井理花(AITプロジェクト・マネージャー)

Photo by Yukiko Koshima

千葉県生まれ。出版IT企業などを経て2011年より現職。AITでは主に展覧会やイベント、ワークショップのコーディネートや企画を担当。AITが2014年に企画協力した「ゴー・ビトゥイーンズ展-こどもを通してみる世界:子どもキャプションプロジェクト」(主催:森美術館)では、学校プログラムや一般の子ども向けワークショップの運営に関わる。ジーナ・ブエンフェルド企画「回る世界の静止点で」(2014年)、「The BAR vol.8 Today of Yesterday 過去に在る、いま」展(2015年、山本現代)などを担当。2016年に開始した、dear Meプロジェクトのメンバー。個性豊かな子どもや若者が主体的に関わるプログラムを策定中。興味は自然、温泉、映画、養蜂。個人の活動に福祉施設の児童と様々な文化活動や学びのサポートを行うボランティアグループに参加している。MAD2010キュラトリアル・スタディーズ修了生。

はじめての児童福祉  - 創造力が変革するこどもの「場」-

日時:4月19日(木)19:00-21:00  場所:AITルーム(代官山)

「児童養護施設」や「里親制度」などの言葉は聞いたことがある人も多いと思いますが、その実態はどのようなものでしょうか。このレクチャーでは、現場のリサーチやヒアリング、草の根的な意見交換を行いながら自治体職員として子どもの環境に関する制度や法整備に携わって来た鈴木秀洋氏にお話を聞き、現在の日本における児童福祉の状況について学びます。
子どもを取り巻く環境や課題は様々で、それに関わる制度も複雑化しています。一方で、「子ども食堂」や「アフタースクール事業」など、NPO法人やボランティア団体が率先して子どもの多様な居場所を作る、行政以外の積極的な動きも見られます。まずはその一端を眺めることで、当事者と関わり合う際に欠かせない視点や考えを身につけていきます。

レポートはこちら>>(Up date on 5/11)

受講料:¥3,900(税別)受付終了

講師

鈴木秀洋(日本大学危機管理学部准教授)

前文京区子ども家庭支援センター所長・男女協働課長、危機管理課長。行政法・地方自治法専門。日本子ども虐待防止学会、警察政策学会等所属。法務博士(専門職)。保育士(神奈川)。厚労省市区町村の支援業務のあり方検討WG委員、川崎市子どもの権利委員会委員。主な著書に『自治体職員のための行政救済実務ハンドブック』『コンプライアンスチェックノート』(第一法規、2017)などがある。

国内外の事例から眺める、子どもたちの環境と法の整備  

日時:5月17日(木)19:00-21:00  場所:AITルーム(代官山)

生まれた国の制度や枠組み、出会った家族によってその人の一生が決まるとしたら、私たちはどうやって自ら生まれ持った環境から欲しい未来をつくることができるのでしょうか。ニューヨークを拠点に世界90カ国にネットワークを広げ活動する、国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ。子どもや難民を含む人々やマイノリティなど、あらゆる人たちの権利と尊厳を、法を駆使して守る活動をしています。東京オフィスの土井香苗氏を迎え、日本に限らず世界のこどもに関わる事例を紹介しながら、その活動が具体的にどのように国や政策を動かしていくのかお話を伺います。

受講料:¥3,900(税別)

講師

土井香苗(ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表)

1975年神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業。在学中、当時最年少で司法試験に合格。アフガニスタン難民弁護団などで活躍後、ニューヨーク大学法科大学院に留学し国際法修士課程修了、弁護士資格を取得。2006年、ヒューマン・ライツ・ウォッチニューヨーク本部のフェロー、2008年より現職。紛争地や独裁国家の人権侵害を調査し知らせるとともに、日本を人権大国にするため活動を続ける。主な著書に『ようこそ"と言える日本へ" 弁護士として外国人とともに歩む』(岩波書店、2005年)『巻き込む力』(小学館、2011年)がある。2011年世界経済フォーラムYoung Global Leader (YGL)。朝日新聞紙面審議会第21期委員。https://www.hrw.org/ja

より良く生きるためのアート・エデュケーション:福祉とアート、世界の事例から   - 福祉とアート、世界の事例から -

日時:6月14日(木)19:00-21:00  場所:AITルーム(代官山)

近年、認知症の人とその家族、介護士を対象にニューヨークのMoMAが立ち上げた「meet me at MoMA (2007年-2014年)」。また、高齢者や障害を持つ人に向けて「Special Guests」プログラムを実施しているオランダのVan Abbemuseumなど、特に美術館の教育プログラムで積極的にコレクションを活用したアートとケアを交差させた活動が広がっています。ここでは、そうした活動が生まれた社会状況やキューバのアーティスト、タニア・ブルゲラが提唱した「アルテ・ウティル(有用芸術)」などを紹介しながら、より良く生きるためのアート・エデュケーションの未来を想像します。

レポートはこちら>>(Up date on 6/27)

受講料:¥3,900(税別)SOLD OUT!

講師

堀内奈穂子(AITキュレーター)

エジンバラ・カレッジ・オブ・アート現代美術論修士課程修了。2008年より、AITにてレジデンス・プログラムや展覧会、シンポジウム、企業プログラムの企画に携わる。ドクメンタ12マガジンズ・プロジェクト「メトロノーム11号 _ 何をなすべきか? 東京」(2007年)アシスタント・キュレーター、「Home Again」(原美術館、2012年)アソシエイト・キュレーターを務める。国際交流基金主催による「Shuffling Space」展(タイ、2015年) キュレーター、「Invisible Energy」(ST PAUL St Gallery、ニュージーランド、2015年)共同キュレーター。アーカスプロジェクト(2013年)およびPARADISE AIR(2015年ー)ゲストキュレーター。

「孤立」から共助へ:有機的な生態系をつくる  - 有機的な生態系をつくる -

日時:6月28日(木)19:00-21:00  場所:AITルーム(代官山)

子どもが尊厳を育み、豊かに育つ社会を作るためには、大人も子どもも「孤立」しないような、共助や互助が可能になる仕組みを構築しなくてはなりません。そのためには、ひとりの力やひとつの組織だけでは実現できず、市民や企業、行政、専門機関の分断を無くし、協働していく仕組みが必要です。児童精神科医として困難を抱える子どもや若者に向き合った経験からNPO法人PIECESを立ち上げ、子どもや大人が協働しながらプログラミングや料理、スポーツ等を通して人に出会い、自己肯定やつながりを感じるための多くの取り組みを紹介します。子どもが育つ環境を考える活動について聞きながら、アートの表現や思考がそれにどのように交差できるのか、私たち一人ひとりにできることを考えます。

受講料:¥3,900(税別)

講師

小澤いぶき(NPO法人PIECES代表理事/児童精神科医)

東京大学先端科学技術研究センター特任研究員。どんな環境に生まれた子どもたちも権利と尊厳をもって生きていくことのできる社会をめざし、子どもの育ちを支える有機的な生態系づくりを行っている。Pe’Canvas(生きる力を文化、芸術を通して学ぶ親子の教育プログラムを実施)立ち上げ及び運営にも携わるほか、子どもも大人も立場を問わず「1人の人としての幸せ」を考える「asobi 基地」副代表としても活動。http://www.pieces.tokyo

アーティストと考える、子どもの遊び場づくり  

日時:7月12日(木)19:00-21:00  場所:AITルーム(代官山)

土谷享、車田智志乃のユニットとして2001年に活動を開始したKosuge1-16。国内外のコミュニティの歴史やエピソードにまつわる遊具のような作品や、子どもや大人が一緒に体験できる作品を制作しています。アーティストが子どもと協働する時に生まれる創造性とはどのようなものでしょうか。このレクチャーでは、2018年1月に「dear Me」の企画としてKosuge1-16が東京都内の児童福祉施設で行った「どんどこ!巨大紙相撲」のワークショップや、アーティストのこれまでの実践を振り返りながら、子どもとの協働作業から生まれる気づきや、参加者を巻き込んで「場」そのものを一緒に作り出すエネルギーについて考えていきます。

受講料:¥3,900(税別)

講師

土谷享(美術家ユニット KOSUGE1-16)

Photo by Yozo Takada

土谷享と車田智志乃による美術家ユニット(2001年~)。アートが身近な場所で生活を豊かにしていく存 在となることを目的に、参加型の作品を通して、参加者同士あるいは作品と参加者の間に「もちつもたれつ」という関係をつくりだす活動を行っている。主なプ ロジェクトとして、「そーまのたらい展」(九州芸文館、2017)、「アッペトッペ=オガル・カタカナシ記念公園」(せんだいメディアテーク アートノー ドプロジェクト、2016~)、主な個展に「THE PLAYMAKERS」(mac birmingham、2012)、主なグループ展に「プレイヤーズ 遊びからはじまるアート展」(アーツ前橋、2014)、「こどものにわ」(東京都現代美術館、2010)、「あいちトリエンナーレ2010」、主なワークショッププログラムに「どんどこ!巨大紙相撲」 (日本各地、2006年~)など。http://kosuge1-16.com

べてるの活動から見るコミュニティと表現の可能性  - ケアの共同体と、弱さの情報公開 -

日時:7月21日 (土)13:00-15:00  場所:AITルーム(代官山)

北海道浦河町にある、精神障害などを抱えた当事者と町民有志によって設立された地域活動拠点「ベてるの家」。そこでは、精神障害やうつ病を抱えた当事者が自らの経験専門家として研究し、生きる苦労とうまく付き合う方法を仲間と一緒に考え、みんなが共に支え合う活動「当事者研究」を推進しています。国内外の先進的な活動を進める専門家とのシンポジウムや、統合失調症などを持つ当事者が主体的に表現をする幻覚&妄想大会など、弱さや経験をひらくことで繋がりをつくってきたべてるの実践は、親の精神疾患と子育てなど、社会に潜む様々な課題とこれからの「社会的養護」にも密接に関係しています。そんなべてるの家の設立にかかわった向谷地生良氏から当事者研究を取り入れた経緯と、実践していく上での苦労や支援の在り方について伺い、共に考えます。

受講料:¥3,900(税別)SOLD OUT!

講師

向谷地生良(浦河べてるの家ソーシャルワーカー/北海道医療大学教授)

1955年青森県生まれ。北星学園大学文学部社会福祉学科卒業。1978年、北海道浦河町の病院に精神科専属のソーシャルワーカーとして赴任。1984年、地域活動拠点「浦河べてるの家」を設立。理事、アドバイザーとして活動している。精神障害を持つ当事者が自らの症状を含めた生活上の出来事を研究・考察する「当事者研究」を提唱、メンバーと共に普及活動を行っている。主な著書に、『安心して絶望できる人生』(NHK出版、2006年)、『技法以前―べてるの家のつくりかた (シリーズ ケアをひらく)』(医学書院、2009年)、『精神障害と教会 教会が教会であるために』(いのちのことば社、2015年)などがある。http://bethel-net.jp

ボクたちとキミたちの希望の物語(仮)  

日時:7月26日(木)19:00-21:00  場所:AITルーム(代官山)

「弱さ」とはどのようなことでしょうか。本当は私たち誰もが弱さを持っているはずなのに、ある社会においては、私たちはそのことを忘れたふりをしたり、見せないほうが良いと考えていることもあります。でも、もしかしたら「弱さ」や「遅い」とされているものの中にこそ、新たな創造性を生む力がたくさんあるかもしれません。
このレクチャーでは、小説家で、近年はホスピスやダウン症の子どもたちのアトリエを訪ね、ルポルタージュを書いている高橋氏を招き、彼が考える「弱さ」について一緒に考えます。そのことにより、「福祉」や「児童養護」という言葉に集約されない、まだ見ぬ場所や物語に想像を寄せてみましょう。

受講料:¥3,900(税別)SOLD OUT!

講師

高橋源一郎(小説家)

1951年広島県生まれ。1981年『さようなら、ギャングたち』(講談社)で群像新人賞優秀作を受賞しデビュー。『優雅で感傷的な日本野球』(河出書房新社、1988年)で三島賞、『日本文学盛衰史』(講談社、2004年)で伊藤整文学賞、『さよならクリストファー・ロビン』(新潮社、2012年)で谷崎賞を受賞。辻信一(文化人類学者)との共著『弱さの思想~たそがれを抱きしめる』(大月書店、2014年)では、「弱さ」をテーマに、社会的弱者と呼ばれる人びとや貧困や移民などで差別に悩む社会環境などについて、フィールドワークを行い、その考察について議論している。そのほかの主な著書に、『101年目の孤独ー希望の場所を求めて』(岩波書店、2013年)、『ぼくらの民主主義なんだぜ』(朝日新聞出版、2015年)、『ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた』(集英社、2017年)などがある。

プラクティス1:意見交換とレクチャー  

日時:8月25日(土)13:00-15:00  場所:AITルーム(代官山)

8回のレクチャーで学んだ知識やつながりのヒントを元に、実際に子どもたちに向けたワークショップ(9/1開催予定)に参画し、ファシリテーターとしての視点を体験します。ワークショップは、海外で福祉とアートを結ぶ先駆的な活動をするフィフス・シーズン(Fifth Season)より、ディレクターのエスター・フォセン氏とウィルコ・タウネブライヤー氏を招き行います。フィフス・シーズンは、アムステルダム郊外の広大な森の中にある精神科医療施設の敷地内でアーティスト・イン・レジデンスを実施し、アーティストと患者の人々の対話やリサーチから作品制作や学びに結びつく活動や医療に関心を持つ学生と学びのプログラムを実施しています。当日は、両氏のレクチャーを通して精神科医療施設でアートの活動を行う意味や具体的な取り組みについてお聞きし、後半は、9月1日のワークショップに向けての意見交換や、受講生の具体的な役割分担などについて話し合います。レクチャーは英語で行いますが、AITスタッフも通訳のサポートを行います。

受講料:¥3,900(税別)finished!

講師

エスター・フォセン(フィフス・シーズン ディレクター/ビューティフル・ディストレス・アート・マニフェステーション キュレーター)

フィフス・シーズン ディレクター/キュレーター。オランダ、コーポレートアート協会(VBCN)の理事およびモンドリアン財団の委員を務める。ジャーナリズムを学び、オランダ国立放送(VPRO)の番組制作者として働いた後、アート・アカデミーとアムステルダム大学で美術史を学ぶ。 1998年以来、アペル・アーツ・センター、オランダ国立博物館の精神医学部門、ドルハウス美術館などの美術機関においてプロジェクトマネージャーおよびキュレーターとして働く。
http://www.vijfde-seizoen.nl/en/

ウィルコ・タウネブライヤー(ビューティフル・ディストレス設立者&理事長/精神科医)

1961年オランダ生まれ。アムステルダム市公共健康局メンタルヘルス部にて医療長として従事する。精神科医として勤務するなか、精神医療と文化が出合い、互いの領域を交差させるプロジェクトに関わってきた。執筆活動のほか、医療とアートの両分野の大学で教鞭を執る。ビューティフル・ディストレスは、精神障害を持つ人々のことがより広く理解される社会の実現を目指し、アートを通じて精神医療と社会の間にある分断や、その隙間を埋めることをコンセプトに立ち上げられた。

プラクティス2:子どもとアーティストを結ぶ学びの場づくり(ワークショップ) – 実践編 –   – 子どもとアーティストのワークショップ・ファシリテーション –

日時:9月1日(土)13:00-16:00(準備11:00〜 / 片付け〜17:00)  場所:ヒルサイドテラスE棟(東京都渋谷区猿楽町29-8)

アーティストと子どもをつなぐワークショップの企画に取り組み、受講生自らワークショップのファシリテーターにチャレンジします。当日は、精神科医療施設との協働で活動を実施するフィフス・シーズンのエスター・フォセン氏とウィルコ・タウネブライヤー氏のアイディアを基に、オランダの「民話」やおとぎばなし、日本の「昔話」を取り上げながら主人公や登場人物のさまざまな人格や心の動きを想像します。「もし、主人公がとっても落ち込んでいたら?」「いつも笑っているあの登場人物にも悩みがある?」など、違う物語の展開を話し合いながら、立体やドローイングなどで自由に表現し、それぞれが見ている世界の差異や共通点を発見します。ワークショップには、家族をめぐる物語や、日本古来の童話など、一見、誰もが知るものの中にある不安定さや不確かさを映像や立体で表現するアーティストの和田昌宏氏を招き、フィフス・シーズン、AIT、本コース受講生の皆さんが伴走者になり、実施します。
*参加する子どもたちの対象年齢は、小学生以上を予定しています。ワークショップの詳細は事前に受講生の皆さんに共有します。

受講料:¥3,900(税別)SOLD OUT!

講師

エスター・フォセン(フィフス・シーズン ディレクター/ビューティフル・ディストレス・アート・マニフェステーション キュレーター)

フィフス・シーズン ディレクター/キュレーター。オランダ、コーポレートアート協会(VBCN)の理事およびモンドリアン財団の委員を務める。ジャーナリズムを学び、オランダ国立放送(VPRO)の番組制作者として働いた後、アート・アカデミーとアムステルダム大学で美術史を学ぶ。 1998年以来、アペル・アーツ・センター、オランダ国立博物館の精神医学部門、ドルハウス美術館などの美術機関においてプロジェクトマネージャーおよびキュレーターとして働く。
http://www.vijfde-seizoen.nl/en/

ウィルコ・タウネブライヤー(ビューティフル・ディストレス設立者&理事長/精神科医)

1961年オランダ生まれ。アムステルダム市公共健康局メンタルヘルス部にて医療長として従事する。精神科医として勤務するなか、精神医療と文化が出合い、互いの領域を交差させるプロジェクトに関わってきた。執筆活動のほか、医療とアートの両分野の大学で教鞭を執る。ビューティフル・ディストレスは、精神障害を持つ人々のことがより広く理解される社会の実現を目指し、アートを通じて精神医療と社会の間にある分断や、その隙間を埋めることをコンセプトに立ち上げられた。

和田昌宏(美術家)

東京都生まれ。2004年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジファインアート卒業。個人としてアーティスト活動の他、現在「国立奥多摩美術館」や「Ongoing Collective」など、オルタナティブスペースやアーティストコレクティブの活動にも関わっている。近年の展覧会に「Rμv-1/2gμvR=(8πG/c^4)Tμv」(LOKO GALLERY、2016)、「どしゃぶりの虹(YAMAMBA)」(Art center Ongoing、2016)、「Asian Art Award 2018」(Terrada Art Complex)、「奥能登国際芸術祭2017」(奥能登口伝資料館)、「国東半島芸術祭 『希望の原理』」(旧香々地町役場、2014)、「横浜トリエンナーレ2014」(横浜美術館、2014)などがある。

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受講料:¥3,900(税別)


近年、認知症の人とその家族、介護士を対象にニューヨークのMoMAが立ち上げた「meet me at MoMA (2007年-2014年)」。また、高齢者や障害を持つ人に向けて「Sp...