日本のアール・ブリュットの歴史は、ヨーロッパと違い障害者福祉の現場と深く関わりを持ってきました。特に1960年代から、全国で様々な先駆的試みが始まります。その一つに、京都・亀岡にある「みずのき寮(現・みずのき)」で、世界でもあまり例のないモデルが実践されました。そこでは一人の画家が、入所施設に暮らす知的障害を持った方たちへ長い歳月をかけて絵を教え、多くの絵画作品を世に送り出したのです。この「みずのき絵画教室」の歴史や現在取り組んでいるアーカイブについて、みずのき美術館キュレーターの奥山理子氏をお招きし、お話を伺います。この数年、日本でもアール・ブリュットやアートと障害について様々な展覧会が行われるようになりました。これから2020年に向けどのような発展や動きが見えてくるのかを考えます。

講師

奥山理子(みずのき美術館キュレーター/アーツカウンシル東京「TURN」コーディネーター)

1986年生まれ、京都府出身。母の障害者支援施設みずのき施設長就任に伴い、12歳より休日をみずのきで過ごす。2007年以降の法人主催のアートプロジェクトや農園活動にボランティアで従事した後、2012年みずのき美術館の立ち上げに携わり、現在企画運営を担う。企画、制作した主な展覧会に「ayubune 舟を作る」(2014年)、日本財団アール・ブリュット美術館合同企画展2014-2015「TURN/陸から海へ(ひとがはじめからもっている力)」(2014-2015年)、「共生の芸術展 『DOOR』」(京都府委託事業、2014年、2015年)、など。2015年より、アーツカウンシル東京TURNコーディネーター。

ファシリテーター

ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)

東京生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。
TICKETS

レクチャータイトル:みずのき美術館とアールブリュット


日時:10月31日(火)19:00-21:00

場所:AITルーム(代官山)

定員:30 名

講師:奥山理子(みずのき美術館キュレーター/アーツカウンシル東京「TURN」コーディネーター)

受講料:¥3,900(税別)

備考:レクチャー終了後、ミニ・バーをオープン(21:00-21:30/有料)

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