2000年以降、環境や地球に対する考え方が大きく変わり、「エコ消費」や「エコシック」とも呼ばれる新しい市場や倫理的な消費活動が目立っています。このような動きは、シニカルに批判できるかもしれませんが、新たな経済やビジネスのあり方を模索できるともいえます。こうしたテーマは、歴史的には19世紀末に大きく議論されたアートと工芸の分類と結びつけることもできるかもしれません。長年ライフスタイル紙『ecocolo』の編集長を務めた経験を持つ石田エリ氏を迎え、このような生き方を幅広く社会に伝える役割を持つ雑誌の視点で、こうした動きを「ムーブメント」と呼べるのか、世界や日本ではどのような展開があるのかを、具体的な事例を交え議論します。

講師

石田エリ(編集者)

大阪府生まれ。フリーランスの編集・ライターとして、『翼の王国』や『BRUTUS』などの媒体で執筆。2005年より、エコでオルタナティブなライフスタイルを提案する雑誌『ecocolo』の編集に携わり、2011年8月より3年間、編集長を務める。2015年より、フリーランスの編集者として活動中。旅、食、アウトドアなどのテーマをもとに、広告媒体から書籍、雑誌までを手がける。

ファシリテーター

ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)

東京生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。
TICKETS

レクチャータイトル:エコロジー、アート、ライフスタイル


日時:7月5日(水)19:00-21:00

場所:AITルーム(代官山)

定員:30 名

講師:石田エリ(編集者)

受講料:¥3,900(税別)

備考:レクチャー終了後、ミニ・バーをオープン(21:00-21:30/有料)

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Art & Culture TRIPS

 10月26日(土) 8:30-19:00(予定)

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ゲスト:山根一晃、佐塚真啓、永畑智大
訪問先:Super Open Studio 2019(S.O.S 2019)、国立奥多摩美術館
定員:25名 *最小催行人数:15名
料金:¥16,000(税別)*コース生 ¥2,000引

20軒を超えるスタジオと、その所属アーティスト約120名からなる「Super Open Studio 2019」や、制作スタジオを美術館に見立てプロジェクト活動を行っている「国立奥多摩美術館」を巡ります。

Art & Culture TRIPS

 10月12日(土) 9:00-19:00(予定)

ナビゲーター:ロジャー・マクドナルド(AIT)ほか
ゲスト:堤隆(浅間縄文ミュージアム館長兼主任学芸員)
訪問先:フェンバーガーハウス、浅間縄文ミュージアム
定員:15名 *最小催行人数:13名
料金:¥16,000(税別)*コース生 ¥2,000引

ロジャー・マクドナルドのガイドのもと、縄文のアニミズムとアートとのつながり、絶滅を考えるユニークな1日ツアーです。長野県にある「浅間縄文ミュージアム」と「フェンバーガーハウス」を巡ります。

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 7月19日(金)-21日(日) 

ナビゲーター:AITスタッフ
ゲスト:向谷地宣明(MCMedian代表取締役 / NPO法人BASE代表理事)、浦河べてるの家関係者ほか
訪問先:「第27回べてるまつり in 浦河」(浦河町総合文化会館)ほか
定員:20名 *最小催行人数:14名
※ 早期「お問合せ」割引 / MAD生割引あり

北海道浦河町にある、統合失調症やうつなどの精神疾患を経験した当事者を中心とするコミュニティ「浦河べてるの家」が1年に一度開催するユニークなお祭り「べてるまつり」を訪問します。

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