日本では、最も有名なペインターの一人にイルカや海を描くクリスチャン・ラッセンがいます。彼の作品は、アートの領域よりも映画のポスターや商業的な商品として社会の中で広く知られています。ラッセンはいろいろな意味で面白い事例で、アウトサイダー・アートと少し近い要素があるかもしれません。このセッションでは、ラッセン作品を美術の歴史の中でみていくと何が見えてくるのか、さらに、彼の独特な作品と日本の「ヤンキー」カルチャーやポストヒッピー・カルチャーとの関係も考えていきます。

・クリスチャン・ラッセン(1956−、アメリカ)

講師

ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)

東京生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。
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レクチャータイトル:クリスチャン・ラッセン—崇高なイルカとペインティングにおけるキッチュ


日時:9月5日(火)19:00-21:00

場所:AITルーム(代官山)

定員:30 名

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)

受講料:¥3,900(税別)

備考:レクチャー終了後、ミニ・バーをオープン(21:00-21:30/有料)

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