マクドナルド氏のペインティングは、一見、ポップで明るいものとして受け止められがちですが、もう少し深く眺めていくと、その裏にはペインティングの歴史に対する深い関心や参照も見えてきます。日本と英国にバックグラウンドを持つ彼は、北宋時代の中国水墨画や、北方ルネッサンスの絵画への関心が織り混ざり、独特なペインティングの「言語」を作り出しています。2008年には、デイヴィッド・ホックニーやピーター・ドイグも受賞したイギリスの名誉ある絵画賞「John Moore’s Painting Prize」も受賞しました。ペインティングを「言語」や「パフォーマンス」として捉えるマクドナルド氏の作品からは、今の時代においてどのように「人」を描けるのかという大事な指摘も隠れています。

講師

ピーター・マクドナルド(美術家)

1973年東京都生まれ。ロンドンを拠点に、日常の風景や歴史上の画家の創作風景などのモチーフを簡略化された図像と豊かな色彩で表現した作品を発表している。主な展覧会に「六本木アートナイト」(森美術館、東京、2016年)、「ピーター・マクドナルド」(KATE MACGARRY、ロンドン、2013年)、「ウィニバーゴ族,カーペット,温泉,陶器」(大和日英基金、ロンドン、2013年)、「ピーター・マクドナルド:訪問者」(金沢21世紀美術館、石川、2011年)、「プロジェクト」(Gallery SIDE 2、東京、2010年)など国内外多数。2008年イギリスの権威あるジョン・ムーア絵画大賞受賞。

ファシリテーター

ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)

東京生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。
TICKETS

レクチャータイトル:ペインターとの対話Vol.2


日時:8月3日(木)19:00-21:00

場所:AITルーム(代官山)

定員:30 名

講師:ピーター・マクドナルド(美術家)

受講料:¥3,900(税別)

備考:レクチャー終了後、ミニ・バーをオープン(21:00-21:30/有料)

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