この二人の女性アーティストは、自然のなかで暮らす体験やその風景から得られる感覚を通して、独創的で完璧ともいえる美学的な言語を作り出しました。ウングワレーはアボリジニのアーティストで、思わず息を呑むほど緻密で、極めて独特な世界観を表現しました。マーティンは、ニューヨークのアートシーンを飛び出して、砂漠へと移り住み、瞑想や時間に根差した絵画言語を発展させました。二人に共通する大事な要素は「風景」に対する言及です。そこから生まれてきた独特な時間感覚や形を探っていきます。

・エミリー・ウングワレー(1910−1996、オーストラリア アボリジニ)
・アグネス・マーティン(1912−2004、アメリカ)

講師

ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)

東京生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。
TICKETS

レクチャータイトル:エミリー・ウングワレーとアグネス・マーティン


日時:6月7日(水)19:00-21:00

場所:AITルーム(代官山)

定員:30 名

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクター)

受講料:¥3,900(税別)

備考:レクチャー終了後、ミニ・バーをオープン(21:00-21:30/有料)

RECOMMEND

What is Art Today?

批評するアート

- フェミニズム、シャーマン、アプロプリ…

 5月23日(水) 19:00-21:00

講師:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクタ―)

場所:AITルーム(代官山)

定員:25 名

受講料:¥3,900(税別)


20世紀のアートは、社会に対する批評的な役割をひとつの使命としてきました。そこにはアートの理論だけではなく、哲学や社会学という思想が大きく影響しています。ジェンダーや人権の問題、作...

What Can Art Do?

拡張する地平線

- 社会と関わるアートから、全てと関わる…

 6月21日(木) 19:00-21:00

講師:森弘治(美術家)

場所:AITルーム(代官山)

定員:25 名

受講料:¥3,900(税別)


現代アートの歴史は、社会とアートがどう関係を結べるのか?という実験の歴史でもあります。中でも、特定の社会問題に対してクリエイティブなアプローチが用いられる作品やプロジェクトは「ソー...

What Can Art Do?

一緒に見ること、眺めること

- 目の見える人と見えない人の鑑賞ワーク…

 10月25日(木) 19:00-21:00

講師:林建太(「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」代表)

場所:AITルーム(代官山)

定員:25 名

受講料:¥3,900(税別)


このセッションでは目の見えるひとと見えない人が一緒に体験するワークショップを行います。
アートの鑑賞や体験は視覚情報だけによるものではありません。様々なコミュニケーシ...